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第27話(3)
「お前……わざとか?」
「何が!!」
もう絶対無理だと押し返しても創介は動かない。
今またヤられたら腰は砕けて、尻は破壊される!!
なのにあの目……絶対ヤバい!!
「誘ってるとしか思えねぇけど?」
「んな訳あるか!!もう出ねぇわ!」
「ドライでイけるようになったんだから問題ねぇだろ?」
「イ、ヤ、だ!!」
マジで無理だと訴えると、創介はギュッと俺に抱きついてきた。
そのまま2人で横倒しになって額をくっつける。
「マジで……」
「ん?」
「……好き過ぎてどうしようもねぇ」
言いながら目を閉じた創介。
「……俺もだよ」
俺も素直に想いを告げると、創介は抱き締めてくれている腕に力を込めた。
「本当、後悔しねぇか?」
パッと目を開けると、創介が不安そうにこっちを見ている。
「お前、それ言うの何回目……」
笑うと、創介は起き上がって俺も抱き起こしてきた。
向かい合って座ってじっと見られる。
「俺たちは結婚できねぇし、子供も無理だ。あの店継ごうとしてるけど、先はない」
あまりにも真剣な顔で俺は足を崩して笑った。
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