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ふたりきりの時間⑤

 それに実は僕自身、少し気にはなっていたのだ。  いつもただ、されているだけで良いのかなって。  とはいえどうやって切り出すのが正解か分からなかったから、敢えて考えないようにしてきた。  既に大きく勃ち上がっている彼のモノを、パジャマの上からそっと握ってみる。    ......嘘だろう?こんなのがいつも、僕に突っ込まれているのか。  信じられない思いで、西園寺さんの顔をそろりと見下ろした。  すると彼はいつもとは異なり、ちょっと余裕なさげに眉根を寄せ、セクシーに吐息を吐き出した。  ……ちょっと、可愛いかも。  ズボンと下着をずらし、直接触れるとそれは、びっくりするぐらい熱を持っていて。  こんな凶悪な代物をいつも入れられている僕の体が少しだけ心配になったけれど、かなり興奮もしていた。 「西園寺さん……僕の手、気持ちい?」  優しく上下にしごくと、彼の体が僕の下で、びくんと震えた。 「気持ち良いよ、陸斗くん。  君の可愛い白魚みたいな手が、そんな風にいやらしく動いて、俺に触れてるんだと思うと……最高に、興奮する」  ……こんな時ですら、安定のキモい発言。  それがおかしくて、ついクスクスと笑ってしまった。 「ホント西園寺さん、気持ちが悪いです。  まぁ、でも……気持ちいいなら、良かった」  たまに彼に口でされる事があるから、ある程度知識としてはあった。  だからそのまま体を猫みたいに丸めて、彼の股間に顔を埋めた。  大好きな彼のモノだと思うと、嫌悪感はなかった。  だからそのまま、そこに舌を這わせた。

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