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好き①

「え……っと、陸斗くん!?  そこまでは、無理してしなくて良いからね?」  慌てた様子で、体を起こそうとする西園寺さん。  だけど僕は上に乗ったままだったから、両肩を押してグイと彼を再びベッドに押し倒してやった。 「西園寺さん、逃げないで下さい。  僕にはいつも、好き勝手する癖に。  これぐらい、僕にだって出来ます!」  なんとなく子供扱いされたような気がしたから、やや強引にそれを咥えた。 「ホント、負けず嫌いなんだから……」  ククッと笑いながら、僕の髪に優しく触れる彼。  確かにこの人の、言う通りかもしれない。  だけど僕には出来ないと思われたのが、悔しかった。  そしてやはり余裕な感じの彼の、動揺する顔がもう一度見たい。  顎が外れちゃいそうなぐらい、大きな彼のモノ。  これまで口でなんてした事がなかったから、正直なところこれで上手く出来ているのかよく分からない。  でも彼は呼吸を乱し、時折僕を撫でる手に力が入るのを感じたから、きっと悪くはないのだろう。 「陸斗くん、もう離して。  このままだと、口に出ちゃうから。  いい子だから……ね?」  困り顔で訴えられたけれど、それに答える事なく口淫を続けた。  すると西園寺さんは、諦めたように僕に全てを委ねてくれた。  彼の呼吸が、さらに浅く荒いものに変わる。  そろそろかなと思い、軽く吸いながら唇で激しくしごくと、彼は僕の口の中で果てた。  口内いっぱいに広がる、雄の匂い。 「早く、吐き出して!  ほら、ここにペッてしなさい!」  一瞬の間の後彼は体を起こし、僕の口元にティッシュを押し当てた。

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