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第23話
ペタンとケツがくっ付いたまでは良かったのだが、慣れていない体位に息が上がりっぱなしだ。
当たる場所が違うのが大きい。
それに、下っ腹が重い。
いつもの事ながら重圧感がすごい。
「慣れるまで無理に動かなくて良いからな」
服の中へと入り込んできた手が、保温効果のある肌着の上から乳首を摘まんだ。
ぎゅっと摘まんだかと思えば、引き伸ばされアナルへと集まっていた意識が散っていく。
「あっ、あ…っ、のびちゃ…っ、ん」
後頭部を長岡の肩へと押し付けながら、快感を逃がそうとするのだが
「伸ばされんの好きだろ。
それとも、クリップの方が好きか。
好きそうだったもんな」
違う。
クリップが気持ち良かったんじゃない。
長岡に見て貰えていたから、長岡が教えてくれた事だから。
だから、気持ち良くなれた。
1人で開発なんてしたって気持ち良くない。
長岡とだから、と視線だけで言えば恋人の目の色が深くなった。
セックスの時の色だ。
艶やかで深くて好きな色。
「正宗さんっ、と、だから…っ、」
「ほんと……」
「ンンッ」
摘まんだ乳首の天辺をスリスリと指の腹で撫でられた。
なんだかイケナイ気持ちになるその愛撫。
連動するように腰が揺れてしまう。
とまらない。
とめられない。
「えっろい腰の動かし方しやがって。
煽んなら、煽られてやる」
乳首から手賀離れていき物足りなさを感じた瞬間的、腕を掴まれた。
右手が右手首を掴み、左手が左手頚を掴む。
まるで拘束されるかのように後方へと引かれ、腰がググっと押し付けられる。
逃げることの出来ない刺激に、喉から変な声が出ていった。
「あ゛…っ、」
「そういや、ロールスロイス、はじめてだよな」
「ろ゛……お゛…ッ」
一瞬理解出来なかった。
ロールスロイス。
車の名前ではない。
体位だ。
そう理解した時には既に腰がミッチリと押し付けられ不快トコロ─S状結腸─を突かれていた。
この体位のやばいところは、自身の体重でより奥への刺激が可能性なところと腕を掴まれているので乱暴味があってどこか犯されているような錯角を起こしてしまうところ。
それど、動物のような本能的なものを感じてしまうところだ。
ここが車内だからストローク自体は控え目だが、それでもやばい。
奥からビリビリしたモノが背中を駆け上がる。
頭までビリビリ痺れて、口からは意味のない言葉ばかりが漏れる。
「ぁ゛……ぉ゛…ぐっ、…くぅ……」
「はっ、気持ちよさそ」
バレてはイケナイのに。
こんなの、我慢なんて出来やしない。
抗うなんて無理だ。
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