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第27話
「んっ、ん…っ、ぁ、……ぅん、」
上擦った声が鼓膜を揺らす。
マスクをしているせいでくぐもっていて苦しそうだ。
それがより焚き付ける。
腕を引き下げる手が強くなる。
あまりそんなにしては痕が残ってしまう。
押さえ付けられた痕なんてご家族が見たら、どう思うかまだ考えられるうちにとは思うのだが腰が止まらない。
気持ち良い。
たまらない。
俺の遥登だ。
みっともない欲を細い身体に打ち付ける。
「ぁ゛…っ、」
「こーえ。
えっろい声漏れてんぞ。
バレてぇ?」
「だ、だ…っ、め……」
「俺だけだろ」
「んっ、…っん、……」
「ほら、気持ちいな」
わざと腰を回し掻き混ぜた。
ローターを取り出す時に確認した通り、やわらかくねっとりと食い付いてくる。
それを押し上げ、更に奥のS状結腸を突いた。
ココに入りたい。
入れてくれ。
精液をビュービュー吐き出すから溜めて帰ってくれ。
清潔な子を汚すのはこわくて楽しい。
一緒に堕ちればこわくない。
そうだろ。
遥登となら、なんだって楽しくこわなくないんだから。
「ココ、拓けよ。
精液…吐き出してやる」
車内の暖房とコートにしっとりと汗ばんできた。
マスクの中で息も上がる。
「ぅ゛ん゛…っ、ン゛……え゛あッ」
腹圧がかかり、亀頭が吸い込まれた。
更に狭くてキツい。
三条も唸っている。
それでも健気に受け入れてくれるのが嬉しい。
男の矜持とはなんだ。
力や守る事ではない。
そう思い知らされる。
「い゛……イ…き…、」
最初は泣きながら吐いていた結腸を刺激され、今はこんなに気持ち良さそうだ。
結腸への刺激でイきそうなんだから。
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