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第28話
首がすわっていないかのように頭をカクカクさせながら喘ぐ三条をイかせたい。
気持ち良い事で頭を満たしたい。
自分とのセックスでいっぱいにさせたい。
自分本意な思いを恋人にぶつける。
こんな場所での長時間の停車は不審に思われる可能性が高くなる。
その分だけリスクも上がる。
自分だけならまだしも、三条を巻き込みたいくはないのでもうそろそろイかせなければ。
まさか、ここから公園へと戻るには時間がなさすぎる。
だから、勿体ないがそろそろ終わりだ。
早く部屋で思いっきり貪りたい。
鳴かせて、泣かせて、ドロッドロのぐっちゃぐちゃに混ざりあいたい。
しこたま甘やかしていじめて、酷くして。
それから、沢山イかせて疲れた身体で一緒に睡眠を貪りたい。
早くそんな日が戻ってこい。
「イけ……、イけ…っ、」
「あっ、……あ、あ゛」
「パンツん中に、出しちまえ…ッ…」
三条は声を抑える余裕がなくなり、もうイきそうだ。
時々奥歯を噛み締めているのは一瞬だけ理性が戻るのだろう。
そんなもの殴り捨てれば良いのに。
一緒にいる時くらい忘れてくれれば良いのに。
だが、それが三条らしい。
たまらなく愛おしい。
「イ゛……い゛ぃ」
突き刺す。
そんな言葉が似合うセックスだ。
動物的で、理性的な三条には似つかわしくなく興奮する。
似合わないもの程良い。
恥ずかしがる姿もそそるしな。
視線だけで外を見回し、無人なのを確認した。
それから三条の頭へと視線を戻すと、丁度カクンッと肩に落ちてきた。
そりゃ、さっきからS状を抜けたトコロばかりを刺激しているから他の箇所に力が入らないのだろう。
変なところばかり緊張し筋肉が縮こまる。
「ケツ、ザーメンタンクにして帰んだろ」
「ぅ……あ゛…っ、あ……」
「嬉しそうな顔しやがって。
バレんな、よ」
過ぎる快感に逃げようとする腰。
それを咎めるように腕を引いた。
「ま゛…さ゛………っ、ぁ、」
三条の頭が天井にぶつかる程の突き上げを数度繰り返すと恋人は細い身体を震わせた。
喉も苦しそうな音をたて呼吸をしている。
しっかり押さえ付けないと膝の上から落ちそうな程、ビクッビクッと跳ねる
「あ゛……、え゛…」
こんな乱暴にされてイったんだ。
それだけでなく、奥がぎゅーっと締まり精液を強請っている。
本当にザーメンタンクにされたいらしい。
淫らな事にも持ち前の好奇心を発動させる恋人らしい。
なら、吐き出すまでだ。
三条が望むならなんだってしてやる。
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