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第84話

掲げられたのは黒くて片手で持てる大きさのナニか。 どう見ても如何わしい物だ。 そして形状からアナルに挿入して使うものだと理解した。 「な……、それ…っ」 「電動エネマ」 以前使われた物より大きい気がする。 4月に進級祝いとの名目で玩具を沢山勝っていたが、その中にあっただろうか。 記憶にはないだけであったのかもしれない。 いや、待てよ。 使うって、この状態で使われるのか。 縛られ満足に身動き出来ないこのまま。 ただ、玩具から与えられる快楽を感受するだけ。 そんなの… そんなの…… 興奮する。 「今、なに考えた」 「え…?」 なに、って……長岡に責められること。 酷く甘いセックスで息が出来なくなること。 縛られたまま長岡のモノで奥まで犯されること。 「あっ…」 突然アナルへと指を入れられた。 グリグリとイイトコロの手前を刺激する。 あと少しなのに、長岡は知っているのに。 なんで。 「んん、…っ、」 「気持ち良さそ。 んなに、ケツ良いか。 射精してすっきりするまで手伝うな」 嫌な予感がする。 “射精”して、なんて、わざわざ射精と言わなくても良いじゃないか。 イく、で、言葉は通じる。 寧ろ、長岡はそう言っているのに。 まさか、“射精”するまで。 ドライでイかせ続けられるんじゃ。 「しゃ、せっしなくてもだいじょ…っ!!」 前立腺をグッと押し込まれた。 「あ゛ッ」

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