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第655話

「自分で外せ」 「…ぇ、」 「ゴム」 そう言って視線を下げると、三条のものもつられて下がる。 大きく脚を割り開いているのが視界に入り、急に身体を堅くした。 ついでとばかりにアナルも締めるものだから、わざとグッと腰を突き入れた。 「……ヒッ」 「ゴム、外せ」 「はずっ、は…ずしま、…からっ」 外そうと手が伸びてくるので更に腰を揺らす。 「……はず、…っ……」 「はぁやぁく」 「…ぅ、ぅ…ぅ…っ」 「そんなに気持ちい?」 クリクリとした目がじわっと水分量を多くする。 今にも零れそうなそれに、笑みが出た。 「ま…っ、さ……、んんっ…ぁっ」 「ほんと、たまんねぇな」 もう避妊具なんてどうでも良い。 細い腰を鷲掴んで、セックスだ。 「ごむっ、…ごっ、…ぁっあ゛ッ」 誕生日にセックスをしてこんなに盛り上がるなんて、自分もまだまだ若いなと思う。 一体、幾つの誕生日なんだ。 だけどな、自分の為に一所懸命になってくれる恋人との行為はしあわせでしかない。 しあわせで、溶けてしまいそうにあったかくて、愛おしい気持ちに満たされる。 それに溺れられるなら多少の恥ずかしさはどうでも良い。

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