「んーまいっ」 「田上、ありがとう」 「どういたしまして」 クロワッサンと限定ペストリーをしこたま買って貰い、河川敷のベンチで並んで食べる。 途中のコンビニにで購入したコーヒーで手を温めながらも外を選んだのは、弟達のことを考えてくれたから。 高校ん時、楽しかったもんな。 その言葉が２重の意味で嬉しい。 「そういえば、吉田の引っ越し手伝いどうする？」 「吉田、タブレット派だろ。 観ようぜ」 「おいおいおいっ」 冷たい風が髪を揺らしても、友人と過ごす時間は楽しい。 「三条のお気に入りってなに？」 「このクロワッサン」 「ちげぇよ」 「なんのことか分かんねぇ」 まさか、無修正のハメ撮りなんて口が裂けても言えない。 それも、元担任との。 「んー、時停め系とか？」 「案外ハード系とか」 「優登達いるんだから無理だろ」 「あー、まぁ、そうか」