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第937話
炬燵に脚を突っ込み、弟2人のじゃれあいを眺める。
「いいけど、だめよっ」
「どっちだよ」
「ちょっと!」
「俺のちょっとは、これだし」
「んぃーっ!」
怒る綾登も可愛い。
兄の顔をする優登も可愛い。
弟達が大好きな長男はにこにこしている。
「綾登、おかわりあげるからコップ持っておいで」
「みっちゃぁ」
とうとう助け船の出された綾登は母へと甘える。
カップを持っていき、おかわりをもらう。
晩のご飯前なので、牛乳でお腹が膨れないようにしたいところだが、今日は特別だ。
本当に、ほぼ8割が優登の腹の中へと納められたから。
その次男はケロッとした顔で三男を見ている。
なんだかんだ気にしているのが優登らしい。
「ぷはっ」
「美味しい?」
「うんっ!
とっても!」
「じゃあ、優登ととも仲良くしてくれる?」
「んー、いいよぉ」
「はい。
じゃあ、今日の喧嘩は終わり。
ご飯までもう少し待っててね」
「はぁい」
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