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おめでとう!
「千里!」
ーアタシ、泣かせてないわよ~~ー
橘に睨まれ千里の額からは冷や汗がふきだした。
「橘さん、二人を怒らないで」
未知が慌てて止めに入った。
ーじゃあ、こうしようー
妙案が浮かんだのか、パチンとチカが両手を叩いた。
ー溜まりに溜まっている有給休暇を使ういいチャンスかも。今、抱えている案件をさっさと片付けて、有給休暇をもらうわ。それで千里と未知に会いに行く。たまにはいいんじゃない?ダーリン抜きで女二人旅もー
ーチカ、あったまいいー
ーでしょうー
きゃきゃとはしゃぎながらハイタッチする二人。
ー焼きもちやき亭主が女二人旅を許すわけねぇだろうー
そんな二人を遠目で見ながら龍成がぼそっと呟いた。
ーなんか言った?ー
水を差す一言に千里の顔色がガラリと変わった。
ー何も言ってませんー
口では千里に敵わない。龍成は火消しに躍起になった。
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