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鬼が出るか蛇が出る 32話

◆◆◆ ハルSide くそう!楽しそうにしやがって、仁のやつ!! 俺は縛られたまま、ソウと仁のプレイを見つめるしかない。くそう!参加したい……いや、違う止めたい。 ソウは仁に弄ばれている。ケツに玩具突っ込まれて喘いでいる。 しかも、チンコを紐で縛られていて、ドMのソウにはご褒美だなって思う。 他の男とプレイをするのを見せられるのはほーんと、ジェラシー。仁が触っていいのは俺だけだし、仁を触っていいのも俺だけ。 仁は俺を見てニヤリと笑う。 そして、こっちに歩いてくる。こいつ、本当……いい身体してるよなあ。無駄な筋肉ないしさ。細マッチョって感じで綺麗だ。抱く度に思っていた。 白い肌に吸いつけば赤い花が綺麗につくし、俺のもんだって沢山シルシつけてんのに、このドS仁はそういうものは気にしないで……他の男と。 「なにガン見してんだ?」 俺に近付き顎をくいっとあげる。なにこのイケメンがやるような行為は……。ドS俺様がヒロインにキスする5秒前みたいな。 「いや、綺麗だなあって」 「……お前、本当、呑気だな」 仁が考えていた言葉とは違う事を言ったのかな?一瞬、目を丸くした。大きな瞳がさらに大きくなるから可愛い。 「だって、本当の事だろ?」 「まあ、確かにね、俺カッコイイし?」 マジすか?それ言いますか? 「そう、カッコイイから見てたんだよ、隅から隅まで」 「変態野郎」 クスッと笑う仁。 「知ってるだろ?変態だって」 「知ってるよ?変態だって……なんせ、ここ、おっ立ててるもんな!」 仁は俺のを掴む。むぎゅうって。 「いてっ、」 「何で勃起してんだよ?兄のプレイみて立つってなんなん?本当に変態だな?」 「……いや、これはお前みて勃起してんだよ!お前にされてるソウを俺に脳内で変換してた」 「……まじかよ、本当、変態!!なんだよ?お前もあんな風に縛られてケツに玩具ぶち込まれたいのか?」 「ケツには玩具じゃなくて仁のがいいけどな」 「ド変態」 ニコッと微笑んで爪で亀頭の穴をグリグリ弄る。 「うおっ!!」 痛気持ちいっていうか……うん、気持ちいいかな? 「変態さんにお仕置きしたいけど、何やってもご褒美になるからドMのお仕置きって困るんだよなあ」 「なんだよ、お仕置きって?」 「俺を好き勝手させただろ?」 「んん?仁ってショタっ子になった記憶残ってんの?起きたらお前……記憶ないじゃん」 あれ?って思った。いつも、ショタっ子の時の記憶ないのに。あと、酔った後の記憶。1度も触れたことないのに……なんで、それを覚えているのだろう?俺はキョトンとなる。 「それは仁だろ?俺……仁とは違う人格だからな」 「は?」 何をいま、聞いたのだろう?俺は耳を疑った。 「は?なに?知らなかったん?」 仁はニヤリと笑う。 「仁って、多重人格者だぜ?俺とショタになる人格と元の仁は違うんだよ」 「は?はあ?なにそれ!!!」 俺は人生で一番の衝撃を食らったかも知れない。 鬼が出るか蛇が出るか……ってどれも違って、別人格の仁登場おおお!! 神様……嘘って言ってください!

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