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第6話 竜の恩返しは抱えきれない愛※【完】

僕は舌なめずりしてシャノンの上に覆い被さるとゆっくりと濡れた剛直を当てがった。シャノンはピクリと身じろぎすると、自分から腰を動かして僕を向かい入れてきた。僕は興奮でシャノンの唇を貪りながら、ググッと突き進んだ。 喘いでいたシャノンが嬌声をあげた場所で、僕は執拗に抉ってシャノンをグズグズに蕩けさせた。ガクガクとシャノンが震えて僕のお腹が温かいもので濡れた時、僕は更に奥へ腰を突き出した。 「ああああっ、いやっ、そんな…、ふかいっ。んんっ。」 シャノンが綺麗な目を見開きながら発情した僕の香りに蕩けた身体で、僕の竜人の大きな剛直を呑み込んでいく。番でないととても無理な竜人と人間の契りは、奇跡のような確率で出会ったシャノンと僕の愛の証だった。 僕がゆっくり動く度に、シャノンは蕩けた透き通るような瞳で僕を見つめて喘いだ。僕の目はきっと竜の眼になっているだろう。普通なら怖がられるあの瞳をシャノンは大好きだと言っていた。 『ねぇ、君。僕は君の目が大好きなんだ。君の目を見つめていると、前世に住んでた地球を思い出すんだ。君の中に宇宙があるなんて、とても素敵だよね?』 僕はシャノンの言う事の多くは分からなかったけれど、僕の竜の眼が大好きなのは分かった。僕は竜の幼生の頃から、番だと気づく前から、すっかりシャノンに落ちていたんだ。 僕がシャノンへの胸を締め付ける想いを思い出すほどに、僕の身体は熱く高ぶった。僕は焼けつく身体が燃え尽きる前に、シャノンの体内に僕の痕跡を印づけようと、柔らかく迎え入れるシャノンを味わった。 シャノンの身体から立ち上るあがなえない甘い香りは、番の発情した匂いで、僕を終わりのない陶酔へといざなった。シャノンの身体は何度目かのクライマックスを迎えようとしていて、僕自身を熱く、キツく締め付けて離そうとしなかった。 僕は番の甘い身体に溺れるように奥へと子種を解き放った。頭のシンが痺れるような強烈な気持ちよさの中、僕は終わらない吐き出しで、シャノンを抱きしめながらガクガクと、自分では止める事の出来ない身体の震えに投げ出されていた。 どのくらい時間が経ったのか、シャノンと僕はたぶん二人とも意識を飛ばしていたのだろう。僕は頭を痺れさせるシャノンの甘い香りを、首筋に顔をつけてたっぷり吸い込むと、しっとりした汗を舐め上げた。 シャノンの閉じられた瞼が微かに動く様子を見ていると、透き通るような森の湖色の瞳が僕を見つめた。 そして次の瞬間、ベリー色の柔らかな唇から思いがけない言葉が飛び出してきた。 「…アレク。アレクって空を飛べるの?」 僕はこんな色っぽい瞬間に、子供っぽい質問をするシャノンが、いかにもシャノンらしくてクスクス笑った。そしてまだシャノンの中から出たがらない僕の分身をゆっくり揺さぶりながら、ハッと目を見開くシャノンを意地悪な気分で見つめた。 「僕?今度シャノンを乗せて飛んであげるよ…。でもシャノンはまだ余裕があるみたいだから、手加減しなくて良いみたいだね?もう一度シャノンを高みに飛ばしてあげるよ…。」 僕の言葉に、モゴモゴとそうじゃないとか、ムリとか真っ赤な顔で狼狽している、可愛いシャノンが蕩け出すのはあっという間だった。 散々貪りあった次の朝、僕は動けなくなったシャノンをシャワーで綺麗にしてあげると、タオルで包んでソファに寝かした。その間にドロドロになったベッドを綺麗にして、これ以上シャノンを貪らない様に鋼の意思でシャノンを寝かしつけた。 僕は近くの森へ行き竜体に戻ると、空気をビリビリと切り裂く長い咆哮を吐いた。僕はしばらく空気に耳を澄ませていたが、微かに感じる音波を受け取ると満足して、竜人に戻ると隠しておいた荷物を手に、家に戻った。 昼過ぎに、僕が家にあった材料で作ったランチの香りに誘われて起きたシャノンが、舌鼓をうってるのをしあわせな気持ちで見つめながら、僕は微かな気配を感じてシャノンに言った。 「シャノンが動けそうなら、二人でシャノンの叔父さんに挨拶に行こう。もう直ぐ僕の両親も到着するから。」 シャノンはスプーンを口に咥えながらキョトンとした顔で僕を見つめた。僕はシャツ一枚だけ羽織っている、シャノンのそのあどけない中に潜む気怠い色気に脚の間を直撃されながら、咳払いした。 「…ゴホッ。その前に食べたら直ぐに着替えないと、僕がまたシャノンをベッドへ連れ込んじゃいそうだよ。」 シャノンはまた直ぐに赤くなって慌てて食べ始めると、僕の話に驚きながらも嬉しそうにしていて、ますます僕を幸せな気分にした。 結局その直ぐ後に到着した僕の竜人の両親と4人で連れ立って、シャノンの叔父さん一家に結婚の挨拶をした時のシャノンの輝く姿は、しばらく街の噂好きの住人の格好のネタになったらしいし、竜人と番ったシャノンは美しさと共に更に有名人になった。 僕たちはあの小さな赤い家に時々帰る他は、僕が湖の近くに建てた屋敷に住んだ。 屋敷のバルコニーで湖を眺めながら、僕を見上げたシャノンはにっこり笑って言った。 「僕の前世には、助けた動物にお礼をされるって物語がいくつかあるんだよ。さしずめ、僕自身の物語の題名をつけるとしたら、『助けた竜の恩返しは溢れる愛』かな?」 僕は僕への愛に輝くシャノンの笑顔に胸を締め付けられながら、熱く口付けると言った。 「…助けられた竜は、永遠の愛を捧げました。めでたし、めでたし。…シャノン、愛してる。僕の唯一の人。」 僕たちは見つめ合うと、引き合うように唇を重ねた。ああ、シャノン。君は僕のすべてだ。                                【完】 ****あとがき**** 読んでいただきありがとうございました♡ ほのぼのした話が書きたい!と勢いで書きはじめたのにも関わらず、結局甘い溺愛系となってしまいました。 そこに愛がある限り!甘くなってしまうのは仕方がな…い…デスね? 癒されていただけたら幸いです(*'▽'*)                    コプラ

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