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第11話 誕生日会への招待

「光と陽向って今夜何かあるの?」 駅での別れ際、光がそんな事を陽向に行っていた事が気になった。 と言うか、何か会話をしなくちゃと思い尋ねただけだった。 光は割と無口なのか、 何時も陽向を後ろから見守っているって感じで、 僕と陽向の会話に入って来ようとしない。 陽向とは普通に笑いながらも、 ど突いたりしながら話してるのに、 僕には何故かいつまで経っても心を開いてくれない。 だから僕は光と二人きりになると、 どうにか会話を探そうと必死になった。 でも僕が質問などをすると、 光は何時も心身に答えてくれるので、 僕の事が嫌いだと言うことは無いだろうけど、 僕にとってはこの沈黙が凄く息苦しかった。 ジョークなど言っても良いのかさえも分からない。 でもやはり、今さっき尋ねた質問にも、 普通に答えてくれる。 「ああ、今夜は俺のお袋の誕生日パーティーが派手に開かれるんだ。 もちろん俺達は出席するんだが、 陽向には飛び切りのお袋に似合う花束を作ってもらう予定でさ。 ほらあいつ、フラワー・コーディネーターの卵だろ? それにお袋とあいつは感性が似てるし、 気もよく合うんだよ。 あいつに任せておけばバッチリってな……」 そう言って少し照れていた。 そんな光の顔を見ながら、 “もしかして光ってシャイ?” 「良いね、信頼しあってるんだね…… そんな関係良いね……」 「あっ、そういうえば、 仁ももちろんそのパーティーに来るんだが、 サムも来るか? お前、仁狙いなんだろ? 良ければ俺と陽向でセッティングしようか?」 そのセリフに僕は 「えっ?!」 と大げさなほどに奇声を上げてしまった。 今まで光の性格について色々と勘ぐり回っていたのに、 まさかそんな事を言われるとは思ってもいなかった。 でもそれと同時に罪悪感も、 ものすごい速さで膨れ上がった。 “この人達は優しすぎる…… やっぱりカモフラージュなんて騙し討ちをする様なこと出来ない。 でも信用出来る事は確かな様だ。 そいだ、”彼“ の事を相談してみよう!” そう思って、 「パーティーには是非参加させてもらいたい。 でも仁とのセッティングは待って! 少し相談したい事があるんだ……」 そう言うと、光は少しビックリした様な表情をしたけど、 直ぐに笑顔になって、 「ああ、勿論さ」 と答えてくれた。

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