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僕と雅人

「みぃくん、早く言うことを聞いて。」 「やだ。」 言うことを聞かない帝に雅人は、帝の首輪のリードを引っ張る。 (苦しい…。) 「頑固だなぁ、全く誰に似た者やら。」 はぁ、とため息をついて僕に近づくと、僕をお姫様抱っこする。 「ッ! やだ! やだ! 下ろして!」 これでもかってくらい、僕は雅人の腕の中で暴れる。 「みぃくん、約束したでしょ。」 「マサ…、やだよ…ッ。」 ぎゅうと雅人の服を掴み、涙目と上目遣いで雅人を見る。 「ッ~、そんな可愛いことしても、昨日約束したことは無しにしないよ!」 「うッ、や…やだ…。」 僕は抱っこされながらも抵抗すると、雅人は困った顔をしながら目的の場所に行く。

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