side:陽太 ゆずき…じゃなくて、リシェは可愛いと思う。 俺が初めてこっちに来てヤった相手って事もあるしね。 最初、顔はリシェールなんだけど、思ってた反応と違うなーって。 反応のエロさについつい行為がエスカレートしちゃったんだよね。 またヤりたいなーって思う事も、無いって言ったら嘘になる。 先にリシェールに惚れてなかったら間違いなくリシェに惚れてたって思うし。 本音としてリシェが手に入るなら嬉しいけど…。 でも今現在俺の一番はリシェールだって事は間違いなし！ だからアレクが居なくなったりしたら、喜んでリシェを引き取る。 リシェールもそれを願うだろうし。 リシェールの王配が俺で、王妃がリシェになるんだろう。 それは最高にありだね！ でもアレクの事は今じゃ親友だって思ってるから、居なくなることを望んでるわけじゃない。 そもそもリシェが悲しむから、それは見たくないって、リシェールもそう考えるだろうから。 だからその未来は俺的にも無しなんだよなぁ…。 っていう複雑な感情を胸に、取り敢えず今の俺に出来る事。 目指せ将軍の地位！ リシェールは、そんな地位にはならなくても、自分の王配には陽太しか居ないって言ってくれてるけど、他人にも認められた方が嬉しいじゃん？ リシェールが一番好きなのはリシェだって事は変えられない。 けど、結婚は俺とする。 国王としての責務だから。 そんな役目に縛られなくてもいいって言ってるんだけど、リシェールは自分の役目は絶対に果たす子だ。 そういう子だって、誰よりも俺が知ってる。 一度放り出してしまったからって…誰よりも大切なリシェに押し付けてしまったからって。 もうだいぶ立つのに未だにそれが負い目になってる。 リシェは全く気にしてないだろうし、リシェールもリシェがそういう子だってわかっていて尚、それでも納得出来てないって感じ。 リシェールがリシェに会って帰って来ると、いっつも極上の笑顔で俺と話してくれる。 リシェの話をする時のリシェールは、顔が綻んでる。 悔しいけどそんな顔は、俺にはさせられないからなー。 それだけで、リシェールがどれ程リシェの事が好きなのかわかるしね。 まあ王族貴族で望まない結婚は多いから、自分の意思で結婚出来る事は幸せな事だってリシェールも言い切るから、問題は無いんだろうな。 何にせよ、俺には役得だしね。 さーて、今日も目標目指して訓練訓練っと。