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LESSON14.5 side:涼一 ※

「…まさか…私の方が狙われるとは……。」 まだ柚希の格好をしているリシェールが落ち込んでしまった。 「私が未熟だから柚希が危険な目に…。」 「違うぞ。戦力として捉えられたから、あいつも邪魔に思ったんだろう。」 「そうだよ、元はと言えば僕のせいなんだし。僕なんか戦力にもならないんだから…。」 柚希まで落ち込んでしまった。 「柚希は笑顔でいてくれるだけで俺を漲らせたり、幸せを与えてくれたりするんだ。」 「そうだとも。柚希の微笑みで私も癒されている。」 「ん、有難う。」 恥ずかしそうに僅かに笑みを浮かべてくれた柚希。 リシェールもどうにか持ち直したようだ。 「まあ、佐伯は暫く現れないだろうし、警戒はもうしなくてもいいだろう。最悪、二人の今回の位置把握が出来ればどちらかが居なくなってもどうにかなりそうだ。」 「そうだね。」 言いながら柚希はリシェールのウィッグを取り外す。 「たまーに入れ替わるとちょっと楽しいけどね。」 「私は柚希の姿が視界に無いと落ち着かない。」 何はともあれようやく明日からは通常に戻れそうだ。 3日連続で、起きた柚希と逢えなかった時は発狂するかと思った…。 柚希を護る為と思ってどうにか乗り切ったが。 リシェールと別れるとすぐに柚希をベッドに押し倒す。 頬を染めて目を潤ませながら俺を見上げてくる。 たまには優しいキスをしようと顔を近付ける。 「…三日も逢えないとやっぱり寂しいな…。」 照れ笑いで言う柚希。 俺は荒々しく唇を吸い上げる。 舌で口内を激しく舐め回し、噛み付く勢いで口付けをする。 「んっ…んんっ!」 キスが激し過ぎてされるがままになる柚希。 毎度の事ながら煽るタイミングが秀逸過ぎる。 手を股間に伸ばすと、何故かギクリとする柚希。 唇を一度放して柚希を見つめる。 「…あの…克兄さんに…指を入れられて…。」 とんでも無い事実を今知らされた…。 どさくさに紛れて消すべきだった。 「指だけか?」 「う、うん。括約筋を壊すとか何とか…。」 「フィストか…。」 俺よりも先にしようとするとは…! 取り敢えずどっちも無事で良かった……。 柚希の服を脱がして後孔を探ると、確かにローションがまだ渇き切っていない。 俺の柚希の股間が見られたり触られたりしたと思うと…! 早速ローションを取り出して、上書きするべく柚希の中にたっぷりと塗り付ける。 「あっ…あぁ!」 腰を捩ってイい所に俺の指を当てようとする柚希。 「あいつにはどんな反応を見せたんだ?」 「反応してないよ?」 …ちょっとだけ可哀想に思えたが、見せてたら俺が嫉妬でどうなるかわからなかった。 「で、指は何本まで挿れられた?」 「…四本。」 俺の反応が気になって不安そうな顔を向ける柚希。 「大丈夫、確認だ。」 頭を撫でて落ち着かせる。 「じゃあ、上回らないとな。」 「うわまわ…ええっ!?」 起き上がりそうになった柚希を押し返す。 「さて、四本からは行けるな。」 指を丸めて四本指を柚希の後孔にすぐに挿入する。 「あっ…!っふ…!だ、だって、括約筋壊れるんじゃ?」 中を弄り捲って、中指で前立腺を突き上げる。 「互いに協力すれば平気だ。」 「あっ、ああっ!こわ…いぃ!!」 前立腺の刺激にびくびくしながらも、未知の経験に怯えて快感が若干弱まってる。 その気が無いとやはり危険なので一度指を引き抜いて抱き締め、顔のあちこちにキスをする。 「嫌ならやらないぞ。もうあいつの上書きは済ませたからな。」 「…お尻の孔、弛みっぱなしとかはならないの?」 「ならない。」 「…じゃあ、いいよ…。」 真っ赤な顔で言う柚希。 「…涼一さんのこと信じてるから…。」 柚希を抱き締める腕を強くする。 「あんまり俺を甘やかすと、痛い目見るぞ。」 「涼一さんにはしてもらうことばかりで、甘やかす事ぐらいしかしてあげられないから…。」 「それが一番やろうとしても出来ない事だぞ?俺だって、柚希が分かりやすく甘えてくれたら、全財産はたいてでも甘やかすのに…。」 「……じゃあ…一分でも長く傍に居てほしいな?」 「……それは甘えじゃなく、煽りだ!」 もう我慢出来なくなった俺は即柚希に突っ込んだ。 ローションのせいで摩擦が弱い。 「んっ!あぁんっ!擦れるよおっ!」 速度はいつもより出ているようだ。 柚希も締め付けようとしても滑ってしまうようで、腰が不規則に揺れている。 「柚希…っ。」 腰の動きをそのままにキスをすると、しっかりと腕を背中に回してくれる。 「んっんんっ!ふ…はぁ…りょういちさ…すきっ…!」 キスの合間の柚希の甘ったるい声に煽られて、突き上げを激しくする。 「イっちゃうっ!イっちゃ…っ!!」 「っ…柚希…っ!愛してる…柚希っ!」 「あああっ!ゆずきを…はなさないで…っっ!あああ――っっ!!」 柚希の中に俺の全てを注ぎ切る。 「あっ…あついの…出てるぅ!」 びくびく震えながらうっとりとする柚希。 俺を注いで幸せそうになってくれるのは柚希だけだ。 抜かずに挿れたままで寝ようと思う。 目を合わせた柚希がうとうとと意識が落ちそうなのに気付く。 今日は色々あったし流石に疲れてるだろう。 俺は腰を退いて抜こうとした。 ゆっくり寝かせてやりたいから。 「…抜かないで…このままで寝よう?」 柚希が俺の頬に頬を擦り付けて甘えながら言う。 甘やかされているのはやはり俺のほうだった。 いつか柚希の甘えを叶えてやりたいという新たな目標を立てる俺だった。

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