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ソラと。4*ルカside
「――――……っン……っ!!」
ソラが、最後、息を詰めて達して。
締め付けられて、オレも中で放つ。
ソラはその感覚に、ぶるっと震えて息を吐くと、そのままふっと落ちるみたいに眠りだした。
大体いつも眠ってしまう。
最中必死で応えて――――……やっと解放される感じ、かな。
――――……ほんと、可愛いな。ソラ。
魔法を唱えて、ソラの体を清めると、抱き寄せて包んだ。
しばらくするとソラが不意に、ひく、と震えた。しゃくりあげるみたいに。
最後の方――――……泣いてたからな。
泣かせないでと言った、ソラがふと浮かぶ。
……すげー可愛いし。
ていうか、気持ち良いと泣くし、泣かせないとか、どーすりゃ出来る訳。
……もう少し、ゆっくりやってみるかなぁ……?
そっと、その頬に触れて、すりすり撫でる。
ぴく、と動くソラの仕草が――――……。
――――……は。可愛い。
頬に唇を寄せる。
コンコン、と静かにドアがノックされた。
ソラを腕の中から抜いて、服を手早く着て、ベッドから下りる。
ドアを開けると、リアが居た。
「おはよ、ルカ」
「ああ。どうした?」
「ソラまだ寝てるよね?」
「ああ」
リアと一緒に、部屋の外に出て、ドアを閉めた。
「ルカ、今日ってさ、どこ行くか決めてたりする?」
「……まだ決めてねえ。ここらへんでどっか気になるとこあるか、聞いといてくれるか?」
「うん、いーよ。無かったらどーする?」
「……ソラがジェイとクッキーを売りに行くとか……なんかそんなような事言ってたような気がすんだよな」
そう言ったら、リアが、ぷっと可笑しそうに笑った。
「昨日嬉しそうに持ってきてたもんねー、ソラ」
「ソラがそうしたいなら、オレはアランを手伝ってもいいかとも思うけど……手伝いはそんなには要らねえとか言ってたしな……」
「分かった、じゃあとりあえず付近に変な場所とか、困ってる人が居ないか、聞いてくるよ。先ご飯食べに行っちゃうからね」
「ああ、分かった」
立ち去ろうとしたリアに、ふ、と気付いた。
「なあ、リア?」
「ん?」
「いつも大声で呼ぶくせに、何で静かにノックしたんだ?」
「……」
リアは、一瞬黙った後、ぷっと笑う。
「さっきまでソラの声が聞こえてたから、絶対今頃寝てるって、ゴウが言ってたからだよ」
その言葉に苦笑い。
「……聞こえてたか」
「らしいよー」
「ソラには言うなよってゴウに伝えろよ。泣くから」
「んー、オッケー!」
リアが笑いながら、手を小さく振って、廊下を歩いて行った。
――――……結界、張るの忘れてたな。
声漏れてたとか知ったら、真っ赤んなって、これから拒否られそうだし。
ため息交じりの苦笑いを漏らしつつ。部屋に戻る。
さっき離れた時と同じ姿で、スヤスヤ眠ってる。
ベッドの端に腰かけると、ギシ、と軋む音がする。
ピクリとも、動かない。
そっと、ソラの頭を撫でて見下ろす。
――――……今日、アランの手伝いも何にもなかったら、一回城に帰るか。
書物庫に、ねえかな。
違う世界から来た奴とかの記録。
レジ―に聞けば、何か、分かるかもしんねえかな……。
「…………ん……」
ソラの手がもぞ、と動くのに気づく。さっきまでオレの寝てた辺りにスリスリ手を動かしてる。
――――……探してんのか?
「――――……」
ふ、と笑んでしまう。
靴を脱いでベッドに上がると、もう一度さっきの位置に戻って、そのままソラを抱き締めた。
寝てるくせに、何だかホッとしたようにすり、とすり寄ってきて。
すー、と眠り出すその髪を撫でながら。瞳を伏せた。
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