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「いじわる……」

 絶対、ルカは、意地悪い。  ……特にこういうこと、してる時。  やだって言ってるのに、そのまま、なめるし。 「……や、だ……っこのままなら、しない……っっ」 「――――……無理」  絶対笑ってる声で、そう答えてくる。  胸、なめられて。軽く嚙まれたりされると、もうオレ、それが気持ちいいと、思ってしまってはいるのだけれど。でもでもでも……。  ……っ意地悪!!   「――――……っ……や、……」  ルカの舌がそのまま、胸からウエストに降りて行って――――……。  色んな刺激に耐えられなくて、でも絶対快感に取り込まれたくなくて、強張っていたのだけれど……。  え、ルカ……。  ルカの向かった先は、まさかの……。 「っ無理!!!」  ルカが、オレの下半身にたどり着く前に、気づいたオレは渾身の力で、がばっと起き上がり、ルカから退いた。 「――――……絶対、無理……! 今日、汗、かいたもん……! 口でとか、無理!!」  ルカはさすがにちょっと驚いてたけど。  それからすぐに、もう我慢できない、といった風に笑い出して。  オレを引き寄せて、その胸の中に、抱き締めた。 「……お前、ほんと面白いな」 「……っっ」  面白くない!! 「汚くないて言ってんじゃんか」 「……っっっ」  汚いし!!  ……べたべたしてるの、なめられるとか……!! 「ソラならいーのに、別に」 「……っっ」  だまされるもんかー……!!  もう、完全涙目で、睨んでると。  次の瞬間、ふわん、としたものに全身包まれて。  あ。 「……これで満足?」  クスクス笑いながら、ルカが、首筋にキスをする。  ……このさっぱり感は。  魔法で清めてくれたみたい。  ……こんな簡単便利なのに、なんでしないで、オレを泣かすんだ。もう。  意地悪すぎる。  絶対いじめっ子だよな、ルカ……。  ……特に好きな子いじめる、小学生男子みたいな……。  は。  好きな子とか。  ……超ハズイこと思ってるし、オレ。  何考えてんだ、もう……。とか言ってる間に、またベッドに組み敷かれて。 「もー抵抗すんなよな」  笑って言うと。  もう遠慮も何もなく、触れてきて、いろんなとこ、舐められる。 「……ッ――――……」  オレをうまく押さえたまま、下に行ったルカは、オレの脚を開かせて。  オレのを、口に、含んだ。 「――――……ん、ん……っ」  ……ダメだ、これ。  ルカのやり方は――――……ほんとに、容赦なくて、うますぎて。  始まってすぐで、イきそうになるのに。  刺激途中で、離された。  ……っ何で、離すんだ、もう、そこまできたら、最後まで……。  とか、とても口では言えない。 「……んん、……ふ」  耐えるのきつくて、拳を握って、声が出てしまいそうな口を、押さえて、ぎゅ、と目をつむる。  不意に、後ろにルカの手が触れて――――……いつのまにかついてるオイルと一緒に、中に、指が押し込まれる。  もうなんか――――……それで、気持ちよくて。 「……ん、ぁ……っ」  軽くイッちゃって――――……震えてるオレに。  意地悪ルカは、体を起こしてきて、真正面からオレを見つめて、クスっと、笑う。 「――――……気持ちいいか?」 「……っ」  こういう時、否定しても、いいことないのは分かってる。  こくこく、頷いて、ルカを見上げる。 「指入れただけでイッちまってたら――――……この先どーすんだよ」 「……っ」  そう言って笑うルカの舌が、オレの唇に触れてきて。  誘われるようなそれに、舌で触れてみたら、すぐに絡め取られて、吸われる。 「ん……ん、ぅ……」 「は。……後ろ、しめすぎ、ソラ」  唇触れたままで。  ルカが、熱い息とともに、囁いて。  少し、激しく、後ろ、抉られて。  気持ちいいとこ、何度も擦られる。 「んぁ、……っ……あ……っ」  ダメだ、なんかもう……。  ――――……気持ちよすぎて。  ……死んじゃうかもしれない。 「……ル、カ……」  名を呼ぶと、ルカがふ、と笑って、オレを見つめる。  青い瞳が、綺麗で。  それが優しく――――……でも今は、なんだか、熱く、揺れる。 「――――……」  きゅ、と胸が、痛いのは。  ――――……もう勘違いには、出来ないなあ……なんて、思ってしまう。  ……くそー、意地悪なのにー。   何でオレ……。 「――――……ソラ……」  なんだか、大事そうに、名を呼ばれて。  ふ、と再び見上げると。  目を細めて笑われて――――……唇が重なってくる。 「――――……」  ルカ。  ――――……心の中で、呼んで。  ぎゅ、と、でっかい体に、しがみついた。  

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