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誓い*ルカside 3/4

 全然起きないから、もう一度ソラの隣に寝転んで、ソラの寝顔をしばらく見ていると。  オレもやっぱり少し疲れてるのか、いつの間にか眠っていた。  どれくらい、経ったのか。 「――――……」  ごろごろ転がってきたらしいソラが、オレにぶつかって止まって、すり、と胸元にくっついてまた眠り始めた。その動きでオレはまた目覚めた。  ……起きてんのか?  ソラの様子をうかがうが、完全に寝てる。  この状態で、こんなに引っ付いてくるとか。  はー。……これが、すげえ、可愛いとかな。もうどうしようもない。  こいつ、いつ、起きるんだろ。早く色々食わせてやりたい。 「――――……」  もうそろそろ起きてもいいんじゃねえか。夜、眠れないよな。  でもあんまりぐっすりなので、起こすのもどうなんだろうと思いつつ。  ……起こそう。  待ちきれず、夜寝るためにもという言い訳をしながら、起こすことに決定。顎をすくって、オレの方に向けて、唇を重ねた。  柔らかい、唇。  そこから、「ん」と声が漏れた。  ……愛しさが、膨れ上がるのは、何でなんだろう。  舌を差し入れて、ソラの舌に触れる。  触れると、んん……とまた声が漏れて、寝ながら、舌を触れさせてくる。 「――――……」  ……可愛いな、ソラ。  「……ふ……ン……ん……?」  不意に気付いたソラが、ぼんやりと瞳を開けて、オレを見つめた。 「……るか……?」  唇は少し触れた状態で、ソラが見上げてくる。  ぼー、としてる。 「……ぁ。おはよ……?……ん? 朝?」  まあ。分かんねえよな、ここは窓がないし。ランプの明かりしかない。 「まだ夕方」 「……あ、そうなんだ。夕方 ……おはよー、ルカ」  言いながら、目をごしごし擦っている。  ……どうしようもなく、可愛く思えて、抱き締めてしまう。 「……ルカ、起きるの待っててくれた?」 「大分待ったけど、そろそろいいかと思って、起こした」 「うん。なんかすごくよく寝た気がする」  腕の中で、ソラがクスクス笑う。 「……皆は? どうしてるの?」 「さっき一回見に行った時は、まだ上で飲んでた」 「おお、すごいね。 皆、好きだねー……ほんとに……」  ふふ、と笑ってる、その柔らかい感じに微笑んでしまう。  ソラが、仲間を好きなのも知ってる。  リアもゴウもキースも、アランやジェイクや……皆を好きなんだろうと思う。  皆も、ソラを好きだし。  ……出会ってそんなに経ってないんだけどな。 「……ソラ、少しつまむもの持ってきた。食うか?」 「え。うん! 食べる」  おなかすいたなぁと思ってたと言って、ほくほく幸せそう。  ソラから離れたくなくて、魔法でトレイを引き寄せた。 「……便利……」  またしみじみ呟いてるソラに苦笑いを浮かべながら、手に乗せたトレイから、ソラに飲み物を渡す。 「あ、おいしい……」  ごくごく飲みほしてる。 「おかわり?」 「うん」  嬉しそうにグラスを差し出してくる。 「オレに注いでもらうとか、無いからな?」  クスクス笑いながら言うと、ソラはオレを見上げて、ぷぷ、と笑う。 「王子様だもんね?」  なんて言って、可笑しそう。 「実を剥いてくれるのもないでしょ?」 「無い」 「じゃあオレ、ラッキーだね」  そんなことを言いながら、ソラはクスクス笑ってる。 「ほら」 「ん」  差し出したスナックに、ぱくっと食いついてくる。  ――――……餌付け、としか思えない行為。 「うまい?」 「うん」  ニコニコ頷いているのを見ると、もう可愛いとしか思えないから。  オレの柄じゃなくても、あいつらに笑われても、もうこれをしたいと思うのは仕方ない、と思ってしまう。  

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