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◆番外編 【*クリスマスパーティ*2021年ver】2/2

 ――――……少し飲んだお酒で、ぽー、として。  綺麗すぎるツリーを、少しの間黙って見つめてたら。  少し離れて騒いでたルカが、戻ってきて、オレの腕を引いた。 「ソラ。すぐそこの宿、二階行こうぜ」 「――――……うん」  頷いたら、ルカが、じっとオレを見る。 「なに?」 「嫌がるかと思った」 「――――……行く」  ふ、と笑うルカの後をついていくと、宿の二階の部屋に入る。    ちょうど、窓から、ツリーの上半分が見えて。  すごく綺麗に、部屋の中が光ってる。  ルカと一緒に外をしばらく見て。  下で楽しそうな皆も見えて。 「適当な所できりあげて、片づけてもらうことにしてきた」 「うん……」 「――――……ケーキも、うまかったな」 「……ありがと」  嬉しくて笑うと。ふ、と笑い返されて。  首筋にルカが触れる。  キスされるのかと思ったら。  なにか、冷たいものが、喉に触れた。 「――――……?」 「首飾り。ソラに似合うと思ったから。つけたい時、つけろよ」  ……ああ。もう何なのかなあ、この人。  今度こそキスしようと首を傾けたルカを、あ、と、止める。 「ルカ、待って」 「……ん?」  ポシェットに入れてたルカへのプレゼント。それを出して、ポシェットを外して窓際のテーブルに置いた。  今ルカにされたみたいに、後ろに手を回して、ルカの首にも、それを付ける。  チョーカーみたいなのに、青い石。  ルカの瞳みたいな色の。  ルカが選んでくれてたのは、オレが選んだのと多分ほとんど同じもので、ただ色だけ違う、水色の石だった。 「――――……あーなんか……」 「?」 「もう、抱く」  ぐい、と引き寄せられて抱き上げられて。  ベッドに、降ろされた。  上に押し乗られて。  ルカの手が、服の下から、遠慮の欠片も無く滑り込んで、腰から胸を撫でる。 「……ん――――……」  くすぐったい。  びく、と竦んだら、片方の手で顎をとられて、キスされる。  仰向かされて、深い、キス。  一度少し離れたルカが、服を脱ぎ捨てると。  綺麗な体に、今あげた飾りが、何だか、すごく――――……色っぽく見える。  今から、この人に、また、抱かれるのか。  そう思うと。  なんだか――――……胸が、痛くなるような。  鼓動が、早くなる、ような。   「――――…………っ」  性急に慣らされて。  深く繋がる。 「……ア……ッ――――……ん……」  はあ、と息をついて。  まだゆっくりと動いて、慣らしてるルカに。  きつく、抱き付いた。 「ル、カ――――……」 「……ん?」  キスで塞がれながら。ルカの名前を呼ぶ。 「……すごい……楽しかった。……ありがとね」  至近距離の、青い瞳を見つめながらそう言ったら。  また深くキスされて。息も、出来ないでいる内に、今度は、奥まで、突き上げられた。 「……ん、ぁっ…… あ、ぅ――――……っ……」 「――――……ソラ……」  可愛い、と囁かれる。  気持ち良すぎて、零れる涙を舐め取られる。  ゾクゾクしすぎて――――……ぎゅ、とルカにしがみつく。  耳元で、ふ、と笑われて。   「……ル、カ――――……」  そのまま、何度も抱かれて。  ――――……やっと、終わって、抱き締められた時には、もう、ウトウトで。  抱き寄せられて、髪の毛を静かに弄られてて。しばらく動けなくてそのまま。  さっきまで部屋の中も光っていた、あの光ももう無いから、皆で片づけたんだろうなぁと、ぼんやりと思う。   「……ルカ……?……」  そう言ったら、ルカは、ふ、と笑った。 「……あぁ。起きてたのか?」 「……ルカって、すごすぎ」 「ん?」 「……オレがちょっと話した事……あんな風にしてくれるとか……そんなことできる人、ルカしか居ないと思う……」 「ああ。……まあ。そうだろうな」  そう答えながら、ルカはクスクス笑う。 「……すっごいなー……って……よく思うよ、ルカ……」  ……眠い。しゃべりながら寝ちゃいそうだけど。  ルカを振り返って見上げると。  なんか嬉しそうな顔に、胸が少し締め付けられる、気がする。 「――――……すっごい、楽しかった」 「……さっきも聞いた」  クスクス笑うルカに。 「何回でも言いたい位、楽しかった……」 「……ん」  普段、意地悪する時のルカが、嘘みたい。  優しく頷いたルカに、ちゅ、とキスされた。  そのまま撫でられていたら。  眠ってしまって。  ……クリスマス知らないのに。  めいっぱいクリスマスをしてくれた、ルカに。  めちゃくちゃ感謝しながら。  幸せな気分で、眠りに、ついた。

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