幸いなことに目を凝らしても見えないほど暗いけれど、オレの体勢は見せつけるように股を開いて、これ以上ないくらいはしたなく立ち上がった箇所と濡れて物欲し気にひくつくソコを突き出すような、あられもない恰好だった。 　いたわりのない時宝の動きに、怖くて苦しいのになぜだかその温もりに触れているとほっとするし、その肌の匂いを嗅ぐと胸が締めつけられて嬉しくて、腹の奥がじくじくとした熱を訴える。 「ふ　　ぅ、んっ　　」 「あか　明かりは、ないのか？」 「しゅ　ちゅう　するために　　っ」 　ない　の言葉は後唇から垂れる愛液の感覚に震えて飲み込まなくてはならなくて…… 　どんな感触だとしても敏感に拾い上げるこの体が恥ずかしくて堪らなかった。 「　おま、えを　っ　明るい場所で　見たい」 　荒く吐く息の合間にそう零しながら、時宝はやはり性急な動きでオレの足を抱え上げてくる。 「白い肌を　赤くさせて、　　俺の下で、み　だれてる　　姿……」 　時宝の言葉が途切れがちになって、ぐぷん　と大きな質量の物が入り込む感触がした瞬間、目が回るような熱さを感じて悲鳴のような喘ぎが漏れた。 　繋がった箇所からじくじくとしてどうしようもない感覚がせり上がってきて…… 「　────っ　　ヒートに入った　か　　」 「っ　　っ⁉　　ぁ、つ　　」 　喉の奥から吐き出せないような灼けた何かが蠢く感触に、恐ろしくなって時宝の体に縋りつく。 　しっかりとした筋肉の盛り上がったそれは、オレが頼った所で何の揺らぎもないように感じられる。 「あ、ま　　ぃ　っやっぱ　り、お前が、そう　なんだな……」 　オレの項の匂いを吸い込んで、ぶるぶると体を震わせながら呻く時宝の言葉はどこか悔し気に聞こえて…… 　腹の中の動かないソレに焦れて自然と腰が揺れる。 「ぃ　やぁ、　旦那さ……う、ご　　いて」 　ビクリと腹のナカの杭が反応を見せるのに、時宝はじっとオレの上でうずくまったまま動かない。 　どうして？ 　なぜ？ 　なんて疑問ばかりが勝手にぐるぐると頭の中を巡って、それを追いかけるように発情の熱が思考を塗りつぶすように追いかけて行く。 　熱くて、 　焦れて、 　欲しくて、 　腹の奥に、 　この男の胤が！ 「だ、　なしゃ　　おねが、お願い　　奥、おくに　　い、ぱい、　　」 　体中から汗が噴き出して熱いはずなのに、寒さに震えるように歯がカチカチと鳴って言葉を邪魔をする。 「ァ、やだ　　やぁっ　　！」 　ギリギリと歯を鳴らしながら動かない時宝に焦れて、その逞しい体を弄って駄々っ子のように体を揺すってやると、観念したかのような唸り声が耳を打つ。