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雪虫2 48

「これで、いい?」  そう期待に満ちた顔でこちらを見上げる雪虫との間に細い銀の糸が引かれて、あっと言う間にぷつりと切れてしまう。  唇の端に残った名残を舐め取ると、どうしてなのかと思うほどに甘くて…… 「これで、もう噛める?」 「あ、甘い  あま  」  もう一度キスをすると、雪虫は嬉しそうに目を細める。  深く差し込んだ舌の先が痺れる。  感じるのは熱さばかりなのに、確かに甘い。 「 しず  っ、ン  」  その甘いものがもっと欲しくて、がむしゃらにキスをするオレに、雪虫は懸命についてこようとしてくれて、一瞬逃げようとした舌も、震えて離そうとした手も、こちらを求めて擦り寄ってくれる。  雪虫自身も求めているのだと、そう感じさせてくれるのが嬉しくて…… 「ナカ、ナカ……はいらせて……そうしたら、噛める  」  唇が触れただけでもうそのこと以外何も考えられないほど気持ちいいのに、だけどその先を感じたくて雪虫にそう懇願した。 「なか?入る?」  小さな口を開けて、すがり付いてくる姿は辿々しくて……  さっきオレがしたように、舌先でオレの唇をこじ開けようと動く。  ぎゅ  と胸が苦しい。 「 しずる   、ちょうだい。雪虫のなか、入っていいよ」  うっとりと細められた目が俺を映して嬉しそうに細まる。 「口、  口ん中じゃない  」 「 ん?」  名残惜しそうにオレの唇から離れて、雪虫は不思議そうだ。 「こっち  ここ  」  下着を潜って尻の間に指をやると、はっと狼狽える表情でオレを見て、震えるように首を振る。  人に触られることなんてない箇所に指を這わされて、泣きそうな顔になっていくその変化も、愛おしくて。  中指を宛てがうと、わずかにぬるりと感触が返る。  雪虫自身の考えとは裏腹に、その体はきちんとオレを受け入れようと準備してくれているようだった。 「 ゃ  なに」 「ここ、  っ 入りたい 」  このナカが気持ちいいことなんてよくわかってる。  指先ですら、震えそうなほど気持ちがいいのに! 「オレのを、  ナカ  に 」  呼吸するたびに肺の奥にまで雪虫の甘い匂いが入ってきて、身体中の血が沸騰しそうに熱い感覚がする。  心臓が早く打ちすぎて痛いくらいだし、ピタリと触れ合っている部分は溶けていきそうだった。  辛うじてギリギリに保った理性で、無理矢理なことをしないようにと踏ん張ってはいたが、雪虫が小さくはにかんで頷いた瞬間に全て崩れ去った。  内壁を撫でて、その柔らかさに驚く前に穿ちたくて。  涙も、汗も、唾液も、健気に立ち上がったソコから流れる先走りも、濃い花の匂いと甘い味がする。  暴挙だ  と、分かりつつも体が雪虫の華奢な体を割り開く。  小さな体が膝の上でオレを受け入れるために震えて……

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