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小さな幸せのその後 2 ※生理描写あり

というのは、生理時に経血を吸収するための生理用品。 そのうちの一つ、タンポンというのを普段は兄のを模したモノを挿れている肛門に挿れている。 もう一つのナプキンの方が初潮で、まだ全く生理のことを分かってない葵人でも使いやすいと思ったのだが、「タンポンの方が、ムレたりモレたりしないみたいだから」と兄に挿れられた。 普段後ろに挿れられているモノと同じく、挿れられている時、どうしても前のが反応してしまうぐらい感じ、変な声が出てしまうため、葵人は苦手だった。 だから、せめて自分で挿れたいと言ったら、「まだ葵は分からないから、兄さんが挿れてあげる」と言ってやらせてくれなかった。 やたら、そういうことも詳しく知っている兄のことを少々恐怖を覚えたのも事実。 正座に座り直した葵人に、「浴衣を捲って、こっちにお尻を向けて」と言われる。 「や·····やっぱ、僕、自分で──」 「僕が挿れたいって言ったよね? それとも先にの·····?」 「·····っ」 顔を上げた先で見た兄の無に近い表情。 少しでも痛いことをするのは嫌だ。今は特にそんなことをしたくなかったのだ。だから。 「ごめんなさい·····なんでもない。兄さんが挿れて」 膝上に置いていた手をぎゅっと握りしめて、振り絞るような声で言う。 それを聞いた碧人は、ふいに優しい顔になり、「そうだよね。今は換えないとね」と言う。 葵人は身を竦ませながら、兄に背中を向け、四つん這いになり、尻を高く上げ、裾を捲る。 前は射精管理のために戒められ、後ろの肛門からは、交換する際の抜き取るための紐が垂れていた。 兄からは全て見られていることを想像し、赤くなっているのを枕に埋めて必死に隠す。 「じゃあ、取るよ」と萎みを開いて、紐を引っ張る。 「ん·····んっ·····ぁ」 出口に近づくにつれて、葵人の意思とは裏腹に声が出てしまい、同時に尻も震える。 早く終わって。気持ち悪い。 下唇を必死に噛んで、喘ぎ声を出さないように努めていると、ぬぷっと経血を含んだタンポンが抜けた感触があった。 抜けた·····と、脱力し腰を下ろしかけたが、兄の、「お尻の穴から出てるね」という声と共に生暖かい吐息が尻にかかったのを感じ、咄嗟に後ろを向いた。 すると、目を瞠った。 兄が葵人の尻に顔を近づかせていたのだ。

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