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第155話

 15ー1 始まりのキス  全ては、この男との口づけから始まった。  俺は、感慨深くエイダスのキスを受け入れていた。  お互いにお互いを貪り尽くそうとするようなキス。  俺とエイダスは、舌を絡ませるとお互いを求めあった。  俺は、頭の奥がじんと痺れていた。  ああっ!  意識が飛びそうだ!   俺は、なんとか集中を保っていたが、もう、ヤバかった。  もう、これ以上は。  その時、ようやくエイダスが俺の口から口を離した。  俺は、熱い吐息を漏らした。  俺たちをつぅっと銀糸が繋いでいた。  「まだ、だ。まだ、泣くのははやいぞ、セツ」  「ふぇっ?」  俺は、涙目でエイダスを見上げた。  エイダスは、俺をベッドへと押し倒すと俺の着ていた薄い白シャツを引き裂き俺の肌を暴いた。  「ふっ・・しばらく見ないうちに、こんなにも淫らな体になって」  「あぁっ!」  エイダスに胸の突起を摘ままれて俺は、体をそらして声を漏らした。  奴は、俺のそこを捻り潰すように指先で摘まみあげると囁いた。  「ふふっ、あんなにも清らかだったお前が、今は、こんなにも汚され、淫乱な体にされているとはな。ここも、すっかり女のように赤く腫れているではないか」  「ふっ・・あっ!」  俺は、薄い胸を揉まれて喘いでいた。  エイダスは、俺の下半身をちらっと見た。  俺のそこは、もう緩く立ち上がっていた。  「ここを少し弄られただけで、もう、こんなにしているなんて、あさましい」  エイダスは、どこからか取り出した銀のリングを俺のものの根元へとはめると残忍そうな笑みを浮かべた。  「これで、少しは堪えられるというものだろう?我が妻よ」  「んぅっ!」  俺は、根元を縛られてその苦しみに目に涙を貯めてエイダスを見つめた。  「いや、だ・・こん、な・・」  「ああ?」  エイダスは、俺の右膝裏に手をかけると足を折り曲げ、奥のすぼまりを開いた。  「ふん、ここも、もうすっかりいやらしくひくついているな。私が欲しいのか?セツよ」  「あっ・・」  俺は、涙をにじませながら掠れた声でエイダスにねだった。  「ほし、い・・も、いれ、て大丈夫、だから・・」  

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