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第156話
15ー2 涙
「ふむ?」
エイダスが俺の恥ずかしい場所を覗き込むとそこへ指を這わせた。
「もう、こんなに濡れて。自分で香油を含ませていたのか?」
「あぁっ!そこ、はっ!」
後孔へと親指を入れられて、俺はびくんっと体をはぜさせた。
エイダスは、かまわず俺のそこを押し拡げた。
中からどろりと香油が溢れて。
「まったく呆れた淫乱ぶりだな、セツ。この世界に来たばかりの頃の純真なお前はどこにいったのやら」
奴は、おれの右足を折り曲げたまま俺の後孔へと自分の昂りを押し当てた。
「あっ!あっ・・いやっ、だっ!」
俺は、涙を流していた。
「そこっ、いれちゃ、いやっ!」
「なぜ?」
エイダスは、低く笑いながら俺のそこをゆっくりと自分の熱いもので穿っていった。
じゅぶ、じゅぶ
いたたまれない水音に俺は、耳を塞いでいた。
俺の体は、エイダスの刃を受け入れていった。
俺は。
呼吸を喘がせながら。
そして。
両手両足をエイダスに絡めると、奴の体を捕えた。
「捕まえた!」
「な、に?」
俺は、涙の滲んだ目を奴に向けてにやりと笑った。
「これで、あんたは、もう、終わりだ!エイダス・フロウ!」
ぎゅるん
俺の体内で何かが変転していく。
「ぐぁっ!なんだ、これは!」
「んぅっ!」
俺は、抗おうとしているエイダスを捕えて離さなかった。
が、奴の暴れる精気の流れが、俺の最奥までも突き上げてきてその快楽に俺は、顔を歪めてただ堪え続けていた。
「ふっあぁっ!」
「離せ!この性奴がっ!」
エイダスに突き飛ばされながらも、俺は、奴を押し包んで離さなかった。
奴の精気で俺の中が満たされていく。
俺は、高まっていくにもかかわらず精を放つこともできずに呻き声を漏らした。
「はぁっ・・んっ!」
「離せ!この、化け物が!」
俺は、奥深くまでエイダスを咥え込みその精を受けながら叫んだ。
「俺を、こんな体にしたのは、お前たちだろうが!」
そう。
すべては、この男から始まったのだ。
俺は、最奥を穿たれたまま精を吐くことも叶わずに、何度も達していた。
徐々にエイダスの抵抗は弱まっていき、それとともに俺の意識も白濁していった。
俺は、もう、限界だった。
たらたらと透明な液を溢しているそこを解放して欲しくて。
「エイダス・・も、いかせてぇっ!」
「ぅぐっ!セツ!」
エイダスが叫んだ。
「お前も、私を裏切るのか!」
はいぃっ?
俺は、スキル『ビッチ』でエイダスの精気吸いとりながら奴の方を見つめた。
エイダスは。
その凍えそうな青い瞳に俺だけをうつしてエイダスは、涙を流していた。
「エイダス?」
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