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第167話

 16ー3 ずっと、ずっと  ふっと力が抜けている俺をロイは、なおもずちゅずちゅと責め続ける。  「あっあっ!も、いってるのにぃっ!」  「私は、まだいってないぞ、セツ」  ロイは、俺の緩く頭をもたげているものへと手を伸ばすとそこを擦りながら俺の中奥を突きあげた。  同時に前と後ろを責められて、俺は、もうどろどろに蕩けて。  「ひゃっ!そんな、も、おかしくなるぅっ!」  「おかしくなってしまえ、セツ」  ロイが俺をくちくちと突き上げながら囁いた。  「そうなれば、私は、お前を私だけのものにできる」  「ロイっ!」  俺は、じゅぷん、と最奥まで貫かれて泣きながらロイにしがみついていた。  「あっ、あっ、も、だめぇっ!くるっ!変なのきちゃうっ!」  俺は、何度も何度もいかされて。  最後には、何も出さずに達してしまって。  「も、これ以上、は・・むりぃっ!」  「私も、だ、セツ」  ロイがせつなげに吐息を漏らした。  俺は。  大量の水を迸らせていった。  それと同時に俺の奥にロイが熱いものを吐き出すのがわかった。  俺は、ロイに後ろから抱かれたまま泣きじゃくっていた。  「こんな、の、やだっ」  「セツ?」  「俺、俺、漏らしちゃって・・」  ロイは、低く笑いながら俺を抱き締めた。  「セツが上手に感じられるようになったってことだ。気にしなくてもいい」  「でも・・」  俺は、泣きながらロイを責めた。  「こんな、なるまで、やるなんて、ひどい、よ、ロイ」  「だって、お前が悪い」  ロイは、ぎゅうぎゅうっと俺を抱き締めた。  「お前がどこかにいってしまいそうで怖かったんだ」  マジですか?  強くて、優しくて、魔王の中の魔王であるロイが?  俺が。  いなくなるかもって怖かったの?  「バカだな」  俺は、涙を拭いながら頬を火照らせた。  「俺は、どこにも行かないし」  「本当に?」  俺は、頷いた。  だって。  おれは魔王連行ギルドの性奴隷で。  すべての魔王たちの妻であり。  新たに産まれてくる魔王たちの母であり。  女神が世界を滅ぼすまでに世界を変革する者。  なにより。  俺は、ロイの腕をぎゅっと握った。  俺は、この温もりからは、逃れられない。  「ずっと、ここにいるよ」  遠くに祭りのざわめきが聞こえて。  俺たちは、執務室の薄明かりの中でキスを交わした。  「ずっと、ずっと一緒だ」  みんな、愛おしくて。  みんな、失いたくない。  これからの未来がどうなるのかはわからないけど、俺は、ここで生きていくんだ。  愛しいものたちと。

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