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翼
「翼さ、最近ずっとこっちにいるよね?なんで?」
いつもはお店と本業で忙しくてあまり来ない。
なのに。
そして。
いつも由貴くんといる。
「はぁ…………」
なんか色々とやる気がない。
たまり場には昼から行くか。
どこかに飯食いに行こうかな。
身長のせいか補導されたことはまったくない。
だから外で遊んでも平気なんだよね。
高校に入ったら原付きの免許取ろうっと。
「お前。また、学校サボりか?」
「翼には関係ないでしょ?」
また由貴くんといるし。
「ねぇ、翼。最近なんでたまり場に来てるの??」
「なんでって」
「今まであまりに来てなかったくせにさ」
なにこれ。
こんな言い方したら……。
「颯太。俺がいなくて寂しかったのか?」
やっぱり。
思いっきり誤解してるし。
「そんなわけないでしょ??」
「今日。機嫌悪いな」
「気のせい」
「ならいいけど」
しばらくして。
翼がたまり場に来る理由を知ることになる。
**********
何あの顔。
あれってまるで…………。
そうまるで由貴くん
「翼の奴、わかりやす」
「…………」
「翼。どう見てもあのチビが好きだよな」
あれ?
なんでこんなに胸がモヤモヤするんだろう?
翼が由貴くんを好きかもしれないだけで。
「颯太。相談があるんだ」
「何?」
「俺さ由貴が好きなんだ。本気で……だから協力してくれないか」
俺は何も考えずにそれを承諾してしまった。
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