:「なぁ、由貴って俺をどう思ってるんだろう」 いきなりなんだ？ あんなにわかりやすいのに気づいてないのか。 「じゃあ協力してやろうか？」 そろそろ由貴くん来る頃だよね。 翼を呼び寄せる。 「何言って…………」 「翼いる……あ、悪い」 そう言って由貴くんは部屋から出ていこうとした。 「待て！！颯とは何でもないからな」 翼はそう言って必死に誤解を解こうとしていた。 「別に翼が誰とキスしても俺には関係ないし」 そういう由貴くんは泣きそうな顔していた。 「おい！颯太」 「怒らないでよ」 「お前もしかして俺のことが…………」 「なわけないでしょ？気持ち悪いこと言わないでよ」 「じゃあ何でそんなことするんだよ」 ホント。 なんでだろう？ 「というか颯太。俺に協力するどころか逆に邪魔してるじゃないか！」 「翼さ、結婚してるしさ。奈々ちゃんにバレた時が怖いしね」 翼はなにも言い返せないでいた。