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第13話
それから半年。
オレはなんとか前嶋さんに言われた通りの事が出来るようになってきた。
3年生の先輩方が引退すると、オレはそれまで控え選手だったけど次の大会ではメドレーリレーの選手に選ばれる事になって、その話をしたら前嶋さんがすごく喜んでくれた。
「良かったな、智海。お前が頑張った結果がちゃんと形になって」
「ありがとうございます!!」
前嶋さんはそう言って、笑顔でオレの頭を撫でてくれた。
ふたりきりのプール。
メガネのないその笑顔は爽やかで、すごくカッコよくて、胸がギュッとした。
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