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第14話

「何かお祝いをしなくちゃな。そうだ、今度一緒に焼肉でも食べに行くか。お客さんで美味い肉食わせてくれる店があるんだ。智海、俺より背が高いのにガリガリだからな、肉食って少し身体に肉つけた方がいいって」 そう言って、前嶋さんはオレの胸の下辺りを触ってくれた。 「そ、そんな……」 筋肉がつきにくい体質みたいで、水泳やってるようには見えない身体だってよく言われているオレ。 そんな貧相な身体を大好きな前嶋さんに触ってもらえて、しかも食事にまで誘ってもらえるなんて。 こんなに幸せでいいのかな。 オレは嬉しくてたまらなくて、その日の夜はなかなか眠れなかった。

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