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第5話
大学は、互いに別の道を歩んだ。
そのうち二人も思い出に……。
そう思ったら、就職してからの住まいが同じ町内だった!
『久しぶりだね、凱。元気だった?』
『まぁ、何とか無事だぜ』
しかし、何と怜也の垢抜けた事か!
しばらく見ない間に、センスに磨きがかかっている。
髪型、ファッション、コロンに至るまで、粋な事この上ない。
惚れ直した。
思い出どころか、あの頃の想いが鮮明に甦った。
だが、いまさら告白するのも気が引ける。
『また、よろしく頼むぜ』
『こちらこそ』
そんな挨拶で、友人として復縁した。
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