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一話プロローグ
──────あれは、いつの頃だったか
いつものようにゲイバーで稼げそうなカモを待っている時だった
『…ねぇ、私にも構ってくれるかい?』
いかにもココに居て良さそうな奴じゃなくて、高そうな物で身を包んだエレガントの男性
緩く髪をオールバックにしていて、微笑んだ顔が印象的で……コイツならいいかと思えるくらいに
今まではずっと、下心丸出しで正直言ってキモいジジィや若い奴と仕方なくヤッて金をもぎ取って来たが…”コイツなら“気持ち良くイケそうだなと
その時の俺はそう思っていた
そう……思っていたんだ
『良いぜ。今日の俺はアンタだけのモンだ……アンタ、名前は?』
『あぁ、自己紹介がまだだったね。私は───』
その名前を聞いて驚いたのは、多分きっと忘れられないだろうなと思う
だってまさか…………
学校の教師だなんて思いもしなかったんだからな
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