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それって最強.1
寮の談話室、四人掛けのテーブルの窓側。昨日のファーストフードのメンツで過ごす午後三時、勉強は早々と口実になっていて、ちゃんとテキストを開いているのは今やショウのみだ。
オレはと言えば、絶賛ぼーっとしてるだけ。誘われて部屋から出てきたはいいけど、最初からずっと。昨夜はほとんど眠れなかったのだから許してほしい。たまにあくびは零れても、オレを夢の世界に連れていってはくれないのだ。
「純太眠いの? 部屋で寝てきたら?」
「んー……」
「戻ってもひとりだもんなー?」
気遣ってくれるショウに乗っかって、タクがオレを冷やかす。そう、戻ったところで練習試合に出かけた凌平はまだ帰っていない。だけどこの憂鬱な気持ちの理由は、昨日と今日じゃ似てるようでまるで違う。
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