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それって最強.4
また情けなくて長いため息が出て、閉じたままのテキストを湿らせる。そんなオレに、目の前に座っているタクが何気なく訊ねる。
当たり前みたいな素振りでそんなこと聞くの、オレは反則だと思うよ。
「純太は恋の病に悩まされてんのな」
「だなあ」
「凌平くんが好きだー、って?」
「そーう」
「付き合いたいわけ?」
「そりゃあそうだろ。……ん? 今なんて?」
「付き合いたいわけ?」
「いや、その前……」
「凌平くんが好きだー、」
「は、はぁ〜!? な、なんで凌平の名前が出、な、」
「そんなん昨日から知っとるわ」
「……マジで?」
呆然とするオレに、ショウが微笑んでユウゴはただただ頷く。昨日は夕方寮に帰って、それからはここに集まるまで顔を合わせてもいなかったのに。オレよりも先にみんなの方がこの気持ちに気づいていた、ってこと?
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