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朝比奈 海輝。笑顔でブチ切る。
「朝比奈さんは欠席?」
「うん。当日メール出したよ。拒否られたけど」
「は?」
「でも、受理して貰ったよ」
海輝はメールを受信した日に欠席と即返信した。
すると一時間後に、欠席に対し拒否的な回答が送られてきた。
しかも説得したいのか脅迫したいのか微妙なラインの長文メールだった。
何故だ。
このような対応をされるのは、海輝だけだ。
こんなのありか。
普通は無い。
何なのコイツと思い、海輝も長文メールを送り欠席すると伝える。
すると約十分後に内線までかかってきて、電話に出た途端に怒鳴られた。
受話器から耳を離しても響く声に、周囲が唖然とする。
海輝は、にこりと微笑む。
微笑んだまま、周囲を見回せば皆が慌てて顔を伏せる。
声は続くが受話器を置き、すっと立ち上がる。
笑顔でブチ切れていた。
数メートル先に居るのに、わざわざ内線するな。
殺す。
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