『時間制限を設けるつもりはないが、二十四時間を超すのは難しいかもしれない』 「二十四時間……だと？」 錦の体力次第で制限無しと言うことだ。 え？　つまり食べ放題…？？ つまりは、貪り食い散らかしても良いと言う意味か。 朝も昼も夜もベッドで過ごしても良いと訳しても問題ないのか。 誤訳じゃないよね錦君。 『問題ないお代わり自由、つまり食べ放題というやつだ。良かったな海輝。ベッド上のマナーは良く分からないが食べ残しは禁止だ』 残すはずないだろ。 寧ろ最後の一滴も啜り皿まで食らう勢いだ。 何回くらいさせてもらえるのかな。 どうしよう、絶対誤射する自信がある。 『しかし俺は自分の体力を過信するつもりはない。体力測定の結果だが、何とか平均をキープできた有様だ。……だから、その……海輝の期待に応えられるように頑張るが、休憩時間を入れて貰えたら嬉しい』 心の声が漏れ出たらしく、錦の恥じらい混じる返答に二度寝したはずの海輝の海輝君が「エンダアアアアアア」と叫び起きそうになる。 落ち着け。カップル成就の時に目出度い曲として流されるそれは実は別れの曲だ。