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例えば及ばぬ恋として【初夜編】5

「ふぅん……ここ、触ってほしいんだ?」 「………いじわるっ…!」 「あははっ!…あきにそう言われると、俺余計燃えるんだよね…」 「なにそれっ…!」 浴衣の合わせ目を大胆に開いて、あきの下半身を見下ろすと…お腹に付きそうなくらいギンギンに反り返った性器が目に飛び込んできた。先端はすでに濡れて糸を引いている。 色は相変わらず真っ白で、かろうじて見えた亀頭は綺麗なさくら色。完勃ちになっても手で剥いてやらないと皮が剥けきらない、まだまだお子ちゃまな性器だ。これはあきが性的に未熟な証拠…かな。こいつ、ほとんどオナニーしたことないって言ってたし。 「おー……さすが10代……角度が若いねぇ…」 「やだ、なにその感想…!爽だってまだ若いじゃん!」 「……お前に比べたら俺は十分おじさんだっての…」 「違うもん!爽はお兄さんだもんっ!」 会話の最中に、手際良くあきの身体から帯を抜き取る。浴衣も全部脱がせた方がいいのかもしれないけど…、この中途半端さもエロくて悪くないな…と思い直しそのままにした。 「あのね、爽……」 「ん?」 「その………俺も、爽の身体……見たいん、だけど…」 「全然いいけど…え、今脱げばいいか?」 「……俺、脱がせてみても、いい?」 まさかの申し出に、俺は黙って頷く。 あきは起き上がってゆっくり俺の浴衣の胸元に手をかける。心なしか…手がカタカタと震えているようだ。 「……?なに、あき…どうした?」 「……うっ…!ヤバい、今日一ドキドキするっ…!」 「は?なんで?」 「だって…!爽は俺の裸たくさん見たことあるかもしれないけど、俺は……上裸までしか、見たことないもんっ……!」 「あー………そう言われてみたら……俺お前の前で脱いだの……海での海パン姿くらいか…」 「あと、爽が熱出して着替えさせた時にも一瞬だけ……」 「ああ…!そんなこともあったなぁ……そっか…その2回だけか…」 「そーだよぉ!!めちゃくちゃ不公平でしょ!?」 「………なんか、ごめん……あきが俺の裸見たいって思ってくれてるとは……思わなくて……」 「……み、……見たいでしょ、そりゃ……好きな人の……だもん……」 ボッと火がついたように赤くなったあきにつられて、なんだか俺まで恥ずかしくなる。 そっか……そりゃそうだよな…… あきは、まだ18歳の男の子…… しかも性的にはまだまだ未熟だ。 恋人の身体に興味がないわけない……か。 俺はカタカタ震えるあきの手を握って、自らの帯の結び目に誘導する。 「……え、」 「あき、帯解いて……その方が簡単」 「あ………うんっ……!」 「ん……上手」 シュルッ…と遠慮がちに音を立てて帯が解かれた。すぐに胸元がはだけて露わになった俺の身体を、あきがひたすら凝視する。 あ、俺はパンツ履いてるけどな? 「ドキドキする?」 「うんっ…!するっ……」 「ふふっ…!あき……俺の身体……どこでも好きに触っていいよ?」 「え……」 「全部、あきのだよ?」 あきは俺の言葉に、目をキラキラさせた。どこから触るのかな…と、じっと見つめていると…真っ白な手が俺の腹筋をなぞる。 「………爽、身体……かっこいいねぇ…」 「…まぁ、めちゃくちゃ鍛えてるんで…」 「爽…ジム行くの好きだもんね」 「別に好きじゃねーよ…」 「え!?そうなの?」 「あきに嫌われたくなくて…必死なだけ……ただでさえ…俺お前より9個も上だし」 うちのマンションには住人なら自由に使えるジムが地下に完備されていて、俺はそのジムに足繁く通っている。もちろん、運動音痴のあきは一度も付き合ってくれたことはないけど。 俺だって、好きで辛い筋トレをしているわけじゃない。どう足掻いたって、俺はあきよりかなり早くおじさんになるんだ。せめて腹だけはバキバキでいなきゃ恋人として示しがつかないし…万が一太りでもしたら、あきの隣に立つことすら許されなさそう。主に、こわーい再従兄弟様に。 「なんだぁ……じゃあ、この身体……俺のため?」 「もちろん…そうだよ」 「………えへへ、なんかすごい照れるっ…!」 「……ふぅん…」 「……?なに、爽…」 「あきはさぁ……」 「ん?」 「……俺の身体で、ムラムラする?」 お互いベッドの上に座った姿勢で、見つめ合う。 俺の質問にあきは少しだけ目を泳がせ…少しして、意を決したように口を開いた。 「……す、……すごく、する……」 「え…?…なんだよあき、めちゃくちゃ素直じゃん……もっと恥ずかしがるかと思」 「早く、下も…見せて……?」 あきは俺のパンツのウエスト部分に人差し指を引っ掛けてクイっと弱く引っ張ると、とろりと溶け出した瞳で俺を見た。 恋人の大胆すぎる行動に、水をぶっかけられたみたいな衝撃が全身に走る。 あきは普段、性に関しては控えめで奥ゆかしく、俺を嗜めることが多かったはずなのに…なんだこの状況…… 「……お前、なに…?さっきまで不安そうだったのに…もう目、とろとろじゃん…早くシたくなっちゃった?」 「………ン、そう……かも」 「……あき、」 「爽、どうしよ……俺、はしたない?」 「……ううん、すっげぇ興奮する…」 ここで、ようやく理解する。 俺の恋人は、人よりかなり恥ずかしがり屋だけど…一度えっちな気分に堕ちて仕舞えば、おそらく死ぬほど大胆になってくれると。 そしてどうやら、今日はそのスイッチを既に押せたみたいだ。 俺は欲情しきった顔のあきに改めてキスを仕掛けながら、器用にパンツを脱ぐ。ついでに羽織っているだけになっていた浴衣も投げ捨てて、あきを持ち上げ膝に乗せる。 お互いの性器が直に触れ合って、あきの身体が今までで一番ビクッと跳ね上がった。その反応を楽しみつつ、俺は自分のとあきのをまとめて掴み、ゆっくり刺激し始める。 「……っ!ふっ…、ンン…!アッ…!ちょ、ひゃあっ…!いき、なり!?」 「ん、…あきのちんちん、もうビショビショじゃん……ヌルヌルして動かしやすいよ?」 「実況、しないでってばぁ…!!あっ…、やぁんっ…!きもちっ…あっ」 「はぁっ…、俺も気持ちいいよあきっ…」 「あっ…あっああ!え………嘘、待って…!爽のちんちんこんなおっきいの…!?俺聞いてないってば!」 「え?俺、前言わなかったっけ…?」 たぶん、言ったような気するけどなぁ…? あきの先走りの手助けもあって、すぐにヌルヌルに溶け合ったお互いの性器を丁寧に扱き上げる。俺からしたら、思春期からこれまで、永遠に夢に見てきた光景だ。あきのかわいい亀頭と自分のが触れ合うたび、グッと硬度を増すのを感じた。

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