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ペンが進まない俺を見て、 先生は ふんわり笑う。 『どこが 分からない?』 と、さらに体を密着させてくる。 だから・・・堪らず 体を横にずらして距離をとった。 『どうしたの?』 『分かりません・・・・・全部。  ・・・分かりません・・・先生が。』 分からない。 答えが見えない。 どうしたらいいのか 分からない。 『分からない・・・・・・俺が?  そうかな?すごく、分かりやすいと思うけど?』 “ 難しく考えなくていいよ ” そう言って、また笑う。 ふんわり 優しく・・・ でも、なぜか・・・ちょっと泣きそうな顔で。 『・・・・・・え・・・・』 分かりやすい・・・・? 難しく考えなくていい? だとしたら・・・・ 先生の態度から・・・ 導き出せる答えは・・・・・・ 先生・・・は 先生は・・・・・ もしかして・・・・俺のこと・・ 『・・・ね。この問題、解いてみて?』 先生の指が ゆっくり俺に伸ばされる。 『解けたら・・・ご褒美、あげる。』 『・・・・・・・っ・・・っ///////』 ・・・いつか見た 妖艶な笑みを浮かべる先生。 『・・・・・・ね?』 そっと唇をなぞられ あまりの色香に 背中がゾクリと震えた。

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