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第39話

「……アキラ、」 それを追うように…みずきが動く… 「えっ…みずき?」 ぎゅっと後ろから抱きしめてくるみずき… 急だったので驚いてしまう。 「傍にいてくれ…」 アキラが離れていってしまいそうで…不安にかられ出た言葉。 「……いるだろ、一緒に住んでるし…」 首を傾げ、そう答えるアキラ。 「……」 みずきは言葉が出ない… 「今メシ作ってるから…お前は休んでろよ」 みずきの抱擁から抜け出しながら…軽く促すアキラ。 「手伝うよ…」 「いいって、もう出来るし…」 軽く断るが… 「……手伝いたいんだ……アキラ、」 真剣に伝える。 傍にいたい…アキラの力になりたい… 「……、分かった、じゃ肉じゃが入れるから皿出して」 やれやれ、と息をついてみずきの願いを聞き入れることにする。 「あぁ、」 嬉しそうに手伝うみずき。 夕食を食べ終わり… 二人でソファに座ってテレビを見ている…左側にみずき…右側にアキラ。 みずきはアキラの肩を抱き寄せて座っている。 みずきの膝にリッツが頭を乗せた状態で眠っていて…アキラの向こう側にはメアリーがちょこんと座っている。 今日はめずらしくみずきが夜中仕事にいかない日… みずきはテレビの内容より…アキラの機嫌が気になる。 今日は一緒に寝てもらえるのか… 気になって… 夜中働くようになってからはすれ違いな生活をしていたから… ほとんど別々に寝ている状態… Hもしばらくしていない… CMに入ったタイミングで話しかけてみるが… 「あ、アキラ…その、」 今日は一緒に寝てもいいか聞きたいみずきだが…なかなか改まって聞くのは恥ずかしい… 「ん?」 なに?といつものように視線を向けるアキラ。

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