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第二章・4
「ん……」
夢中で押し付けてくる未悠の唇は、柔らかで温かい。
薄く開いたところから、健は舌を差し入れた。
「んぁ、はぁ。んんぅ」
驚いたように退いた未悠の舌を逃さず、絡めとる。
舌と舌を擦り付け合い、互いの唇を貪った。
「んんぁ、あぁ。あ、あぁ、んッ」
抱き合ってキスを続けていると、その体の変化がよく解る。
それだけでもう未悠の中心は、硬く張ってきていた。
(キスだけで反応するなんて。あまり経験がないのかな)
熱いキスを終え、健はもう一度未悠を見つめた。
「どうする? もう、やめとく?」
「いいえ。続けて……」
胸に縋りつかれ、本格的にスイッチが入った健だ。
甘い首筋を吸い、細い鎖骨を食む。
白い胸に舌をさまよわせ、桃色の乳首を捉えた。
「あ、あんッ!」
すでに息が乱れている未悠は、健の唇が触れた途端に声を上げた。
「どう? 気持ち、いい?」
「んぁ。はぁ。んんッ! いい、ですぅ……ッ」
律儀に返事をする未悠が、可愛い。
健は技巧を凝らして、その小さな尖りをたっぷりと苛めてあげた。
「あぁ、あ! や、ぃやぁ! ダメぇえ!」
白い精が飛び、未悠は肩で息をしている。
(乳首攻めでイッちゃうなんて、やっぱり慣れてないのか)
そのまま続けず、健は彼を休ませてあげた。
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