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第二章・3
(いや、10代は私のストライクゾーンじゃないし!)
しかし、ぴったりと肌を合わせるように横たわる未悠は、抗いがたい色香を放っている。
「僕の秘密、もっと知りたいですか?」
「まだ、あるのか?」
「教えてあげてもいいけど……」
そこで未悠は、健に頬を擦り付けた。
柔らかく、きめ細やかな肌。
風呂上がりのそれはすべすべで、良い香りがした。
「僕を、抱いてくれませんか?」
「やっぱり、そう来たか」
だから、と健は残った理性を総動員して、先ほどの言葉を繰り返した。
「君は、まだ若い。もっと自分を、大切にした方がいい」
「僕は、もう18歳です。大人です」
「でも、学校には行ってるんだろう?」
「あんなところ……。伯父が高校だけは出ておきなさい、って言うから」
潤んだ瞳で見つめられると、もうたまらない。
健は、何か言いかけた未悠の口を、唇でふさいだ。
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