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第二章・6

「あ、ダメ。もう、もうダメ。あぁ、はぁ、あぁあ!」 「よく啼く子は、好きだ」  甘いうわごとを絶え間なくこぼす未悠に、健は微笑みかけていた。  未悠はもう、4度目の射精だ。  引き攣り悶える彼に反して、健は余裕の態度だった。 「もう少し、楽しむ? それとも、フィニッシュと行こうか」 「あ、はぁ、はぁ、あぁ。城嶋さん、お願い。もう、もう僕、ダメぇえ……」  息も絶え絶えの未悠に軽くキスをすると、健は腰を震わせた。  途端に、大量の精が未悠の体内に注ぎ込まれた。 「あ! あぁああーッ!」  何、これ。  目の前が、チカチカする。  僕の体の中に、ホントに。  城嶋さんのが……、こんなにいっぱい……!  その圧でむせる未悠を、健は撫でさすった。  腕を、腹を、髪を撫で、その絶頂を見守った。

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