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第二章・7
「うぅ、ふぅ。はぁ、あぁ、うぅぅ……」
健が引き抜いた後も、未悠は余韻に浸っていた。
体の痙攣が、なかなか鎮まらないのだ。
頭の中もぐちゃぐちゃで、気が付けば健の腕枕でウトウトしていた。
「あ、僕……」
「満足したかい?」
「僕の、秘密……」
「明日でいいよ。それに、秘密なら無理に話さなくてもいいし」
ううん、違う。
知って欲しい、僕の秘密を。
この人なら。
城嶋さんなら、解ってくれる。
「僕……、ホントはオメガなんです……」
「解るよ。匂いで」
「それから……」
「……寝ちゃったか」
秘密を最後まで言うことなく、未悠は眠ってしまった。
そんな彼の額に、健はそっとキスをした。
「この年になって、18歳の子と寝るはね」
でも、良い子だ
少々ワケ有りの、不思議な子だが。
無意識に、は自分の腹を撫でた。
傷はもう、影も形も無かった。
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