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お・ま・け

数年後・・・・・・ 「ってなことが昔あったよね?」 俺の目の前で、ニッコリ笑ってコーヒーを啜る学生服の凌空は、うちの居候。 毎日ココから高校に通っている。 「無駄口叩いてねぇで、さっさと食って学校行け」 俺の隣には寝癖の付いた頭でトーストに噛り付く優が座っている。 高校を卒業してから、俺達はお互いの家を出て一緒に暮らし始めていた。 優と同じ大学に受かって、通うのが楽になるからとか、世間勉強のために家を出たいって両親を説得して・・・・・・ トドメの一発が、優と一緒に住むからって言ったら親から許可が下りた。 ここは未だに納得がいかないところだけど。 姉ちゃんから、凌空が優の通ってた高校に受かった、つまり、優の後輩になったと聞いて間もなく・・・・・・うちに転がり込んで来た。 いつの間に仲良くなったんだが、まるで本当の兄弟のようにじゃれ合っている。 「拓海、優に飽きたらいつでも俺が相手してやるからな?」 ニシシッと笑って優に小突かれて・・・・・・こいつ、俺達の関係を本当に理解してるんだろうか? 完

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