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エピローグ
結婚式も披露宴も盛大に行われた。
真っ白なドレスとタキシード。
それが行われたのは僕の二十歳の誕生日。
僕は柊撫子のまま須藤伊織さんに嫁いだ。
その3日後。僕と伊織さんは2人だけでもう一度結婚式をした。
2人とも同じ白いタキシードを着て。
それは伊織さんからのサプライズのプレゼント。
僕が、『隼人』として結婚した証明。
偽りの花嫁を本物の花嫁へと変えてくれた。
嬉しくて泣き出すのを、「もう泣かないの」と笑いながら抱き締めてくれた。
結婚式をしたのは庭の小さなテラス。
そのまま夜中で過ごし、2人で星を見上げた。
伊織さんは振り返って、僕に微笑んで、「隼人。愛してる」と僕だけに愛を囁いてくれた。
(おわり)
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