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第6話
びくっ
「どこかに行こうとした?誰かのところに?」
「えっと・・・。」
なにか様子が・・・。
「なんで急に出かけようとした?もしかして・・・。記憶戻った?」
「え・・・・?」
グイッ
「わっ。なっ。ちょっと話を!」
なんだどうしたんだ?
「待って下ろせよ!なんで祐樹の部屋に向かってるんだ?無視するな!!えっと、そうだ・・・。用事は!?」
「そんなのどうでもいい。」
がちゃッ
ぼふっ
「わっ。」
「先に約束破ったのはそっちだからね。」
「待っ。」
チュッ
「!?」
ドンッ
「やめっ。」
「あー・・・。やば。」
ゾワッ
何こいつ笑って!!
「待って話を!!」
グイッ
「!?!?!?!?!?!?!?!?」
にゅるっ
「んっ!!」
約束破ったのは俺だけどなんでこんな目に・・・。
グイッ
「だから・・・。話を聞けって言ってるだろ!!」
ゴンっ
ぽかん
「はー・・・。俺は・・・。」
ズキン
「痛っ・・・。」
バッ
ドンッ
難題魔の一瞬頭に浮かんだ。これは事故の記憶?
誰かに落とされた?
「え?北川君!?北川君!!」
早くすべて思い出せって身体が警告してる。
ここは、前の夢の続き?
あぁ・・・。また落ちていく。
暗闇の下はとても美しいけど、棘のある薔薇でいっぱいだった。
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