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第5話
「診察終わったよ。」
「ごめん。今用事終わってすぐ向かうから待ってて。危ないからそこから動かないでよ。」
「わかってるって・・・。」
ピッ
記憶失ってから初めて一人になったかも。
けがは多少良くなっても記憶は一切戻らない。
「ごめん。お待たせ。」
「いや、大丈!?神どうしたの?」
「北川君がかみ切った方が好きって言ったから。」
「そんなこと言ってないけど・・・。」
「髪短いの久しぶりだから変な感じ。けがはどうだった?」
「腫れひいたらしい。」
「そうなんだ。」
俺が言ったからって好みに合わせてすぐに髪切るなんて・・・・。
そんな前の俺が好きだったのか?
早く記憶戻ってほしいって思うんじゃないの?
祐樹が何を考えてるのか全く分からない。
ヴーヴー
ピッ
「!ごめん・・・。一時間ぐらい出かけてくる。」
「?分かった。」
暑かった・・・・。アイス食べたい・・・。
がバッ
「げっ!ないじゃん!祐樹に買ってきて・・・。」
いや流石にアイス一本のために頼るのは・・・。
今食べたいし・・・。
出たらすぐあるコンビニぐらいなら大丈夫だよね。
がちゃッ
「鍵忘れ・・・。」
「うわっ!!」
あ・・・。
やばい・・・。
「何・・・。してるの?」
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