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第4話

「一人で絶対外に出ないで。ベランダと、外出は俺と一緒ならいいから。」 「なんで?」 「けがのこともあるし、ちょっとここらへん治安悪いからね。それさえ守ってくれれば家事全般に北川君の看病もするし嫌なこともしない。わかった?」 「・・・。」 記憶にない相手にずるい奴・・・・。 「わっ。分かった。」 今は身の安全第一だし、従っておこう。 それから約束通り、俺は家の中で過ごし、祐樹は尽くしてくれて、前の俺についても少し教えてもらった。 趣味はサッカーと少年漫画。 ハンバーガーと炭酸飲料が好物らしい。 大学の話も少し聞いたけど、しっくりこなかった。 祐樹と恋人については知らん!! 俺が聞いたら答えてくれるけど、意外に祐樹からは、前の俺の話をしてこない。 「あのさ。」 ピロロロロロロロロロッ 「何?」 「大した話じゃないから出たら?」 「そう?じゃ。外に行くけどそこにいてね。」 パタン 別にここで通話すればいいのに・・・。 俺に話を聞かれたくないみたいじゃん・・・。

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