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第6話

「あっ…ソウ、そこは舐めちゃ嫌…汚…いから…。」 なんで、こんな展開になっているのだろう。 「綺麗で、ピンク色の蕾だな。可愛らしい…。ほら、指を入れると美味しそうにきゅうきゅう食べているぞ。こちらの口は欲張りだ…。俺を欲しがってる…」 「あっ…はぁ…くうぅ…苦し…。」 進藤さんが、お土産にとても珍しいワインをくれて、ソウのマンションで飲み直そう…。 そう言われてノコノコ付いてったら、随分豪華なマンションだった。 最初は普通に飲んで居て、その後勢いで、彼女に別れの電話を入れてやると言う流れになり、電話をしたらあっさりフラれた。 俺の二年間…。 なのに、殆どダメージがない。 別れてホッと肩の荷が降りた。 すると、ソウが俺を後から抱き締め、店で俺を見ていた時から気になってたこと、あの高慢ちきな女と早く喧嘩でもしてしまえと密かに祈っていたこと等を打ち明けられる。 俺が振り返ると真摯な目で見ていた。 目を瞑って、ソウのキスを受け入れた。 ソウが俺の中に入ると、ギチギチと痛くて最初は凄く痛かった。 「愁、力を抜いて…そう、ここを過ぎれば大丈夫だ。」 ソウは俺をあやすように優しく抱いてくれた。 「ソウ、俺でいいの?」 「愁が、いい。一目見たときから、可愛らしくて、これはクリスマスに神がくれた俺へのギフトだと思えてならない。愁の全部を引き受けるから、俺と一緒になってくれ。」 二人は溶け合った。 行為の後に、ベッドで指輪を見ながらソウが言う。 「このイニシャル、このまま使えるなs to sだ。俺から愁へ。サイズを直せば、いける。」 名前はみさおだろう、と苦笑したくなった。 最高の出会いは、これから始まるスタートにやっと立った。 終わり。

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